今回は、Illustratorの「スパイラルツール」という機能を使って、ロココ調の模様やフレームを簡単に作る方法をご紹介します。
ベジェ曲線やハンドルを使った作業が必要となるので、ベジェ曲線を習得していない方には難しい内容となるかもしれません・・・。(ご了承ください><!)
・・・といっても、複雑なベジェ曲線の操作方法は登場しないので、基礎的な操作だけ分かれば問題なくご活用いただけますので安心してください!
ぞれでは、ご紹介していきますね。
内容がサクッと分かる目次
手順① スパイラルツールで元となる形を作成する
まず最初に、Illustratorのツールバーの直線ツールを長押しして「スパイラルツール」を選択します。
Illustrator画面をどこでもいいので1回クリックすると、スパイラルツールの各種設定ができます。
半径:50px
円周に近づく比率:80%
セグメント数:10
スタイル:右巻きを選択
スパイラル状の線が出来上がりました。
手順② スパイラルの不要な部分を削除する
この状態だと渦(スパイラル)を巻きすぎなので、不要な部分をはさみツールを使って削除していきます。
Illustratorのツールバーからはさみツールを選択し、パス上をクリックすることでパスを分断することができます。
パスを分断後、不要な部分を削除してください。
ちなみに、私ははさみツールを使って内側の渦部分を削除しましたが、パス削除のやり方はそのほかにもたくさんあるので、ご自身が知っているやりやすい方法で行ってくださいね。
最終的に、一番内側の渦部分が削除できればOKです。
内側の渦を削除することで、渦の巻き方が緩やかになりました。
手順③ スパイラルを複製する
先ほど作ったスパイラルを選択した状態で、リフレクトツールを使用します。
新たにもう一つスパイラルを複製させたいので、リフレクト軸を「垂直」に設定し、コピーボタンをクリックします。
複製したスパイラルをさらに水平軸に反転させたいので、リフレクトツールからリフレクト軸を「水平」に設定します。
コピーしたスパイラルのサイズを小さくします。
小スパイラルの巻きをゆるくしたいので、さきほどと同様の方法ではさみツールを使って内側の部分の渦を削除します。
このような感じのスパイラルが2つ出来上がりました。
先ほど一方のスパイラルを縮小したので、2つの線幅が変わってしまいました。
両方の線幅は、同じ幅(1mm)になるようにきちんと整えておくようにしてください。
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手順④ スパイラルの形を変形する(※要ベジェ曲線のテクニック)
続いて、2つのスパイラルの形をダイレクト選択ツールを使って変形させていきます。
冒頭でも言いましたが、ダイレクト選択ツール等を使ったベジェ曲線の作業となるので、ベジェ曲線が分からない(できない)方には難易度が高い作業になるかもしれません・・・。
拡大しながら、湾曲を調整していきます。
2つのスパイラルを、自然な曲線に組み合わせることができたら完了です。
手順⑤ 2つのスパイラルを結合する
念のため、2つのスパイラルを結合して1つのオブジェクトにしておきましょう。
両端同士のパスを選択した状態で、以下の効果を適用します。
①オブジェクト
↓
②パス
↓
③連結
2つのスパイラルを結合して、1つのオブジェクトが完成しました。
手順⑥ さらに新しいスパイラルを追加&作成する
同様の作業を繰り返して、さらに新しいスパイラルを追加していきましょう。
先ほどと同じ要領で、スパイラルツールでスパイラルを作ります。
はさみツールで内側の不要な渦を削除します。
手順⑦ 他のオブジェクトと合体させる(※要ベジェ曲線のテクニック)
先ほどと同様に、ダイレクト選択ツールを使って形を変形させて他のオブジェクトと合体させます。
だんだんとロココ調の模様に見えてきませんか?
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手順⑧ さらにスパイラルを追加
さらにスパイラルを新しく追加していきましょう。
作り方は先ほどと同様なので、割愛します・・・。
はさみツールを使って不要な内側の渦を削除します。
リフレクトルーツでオブジェクトを水平方向に反転させます。
他のオブジェクト群となじませるように、ダイレクト選択ツールを使って形を変形していきます。
手順⑨ 線種・線幅を整える
大体の形はできたので、全体の形を整えていきます。
オブジェクト全体の「線幅」および「線の種類」を統一させます。
以下のような設定値にしました。
線幅:3mm
線端:丸型線端
角の形状:ラウンド結合
手順⑩ 先端に黒丸の装飾を施す
最後の仕上げに、先端に黒丸を施してよりロココっぽい雰囲気を出します。
黒丸は、楕円形ツールで正方形を作ったものを配置するだけです。
このような感じで、先端に黒丸を配置しました。
手順⑪ パスをアウトライン化して完成!
パスのアウトラインを取って、オブジェクト化しておきましょう。
(※アウトライン化せずに線の状態のままだと、拡大縮小の際に不便だったり、さらに精度を上げたパスの加工がしにくいからです。)
①オブジェクト
↓
②パス
↓
③パスのアウトライン
完 成!
完成しました!
作り方は同じ事の繰り返しなので単純なんですが、ベジェ曲線を扱えない人にとっては難しい作業となるかもしれません・・・。
ちなみに、こちらのロココ模様を複数装飾すると、ロココ形式のフレームを作ることもできます。
素材集を購入しなくても、お手軽にロココ調のフレームを作ることができるので、ぜひみなさんも挑戦してみてくださいね!
今回紹介した方法を少し自分流にアレンジするだけでも、一味違ったオリジナルなデザインもできますよ!!
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