みなさんは「デザイナーを辞めたい!」と思った瞬間はありますか?
私は今まで培ってきた経験とスキルがあるので、それを無にしてまで他の職種へ転職することは考えられません。
例え他業種に転職したとしても、仕事の選択肢として少しでもデザインに関わる仕事をしたいです。
デザインができることは、自分が社会に貢献できる能力のひとつだと思っています。
私の話は置いておいて、今回は現役デザイナーの方にご協力をいただき、みなさんが「デザイナーを辞めたい!」と思った瞬間はどんな時かお聞きしました。
結論から先に述べると、以下3つの理由に分けることができました。
① 長時間労働などの労働環境
② 人間関係が悪い
③ 無茶振りが多い
デザイナーのみなさん「分かる!」と同意していただけるはず。
どれも納得の理由ですね。
体験談を詳しく見ていきましょう。
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内容がサクッと分かる目次
デザイナーを辞めたいと思った瞬間①「長時間労働」などの労働環境
「デザイナーを辞めたいと思った瞬間」のアンケートにご協力をいただいた方々、口を揃えて言うのが「長時間労働がキツい」という言葉。
長時間労働は「デザイナーを辞めたい」と考えてしまう大きな理由のひとつです。
私も痛いほど気持ちが分かります。
デザイナーといえば、
- 残業・徹夜は当たり前!
- 自宅にまともに帰れない!
- 休日返上で働く!
- 酷使して働いている割に、給料が安い!
といった労働条件で働かなければなりません。
いわゆるブラック的な働き方が多いです。
さらに厄介なのは、そんなブラック的な働き方をすることがいかにも「正義」「当たり前」かのような雰囲気が業界全体に漂っているということ。
もちろん、自分自身が楽しく働けているのなら何の問題もないのですが、周りから強要されたり「残業至上主義」を植え付けられてしまったりすることも…。
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根性論も一理ある世界なんですが、自分の体やメンタルが壊れてしまっては頑張る意味もまったくありません。
多少の無理も必要かもしれませんが、自分の限界を見極めて一歩引ける勇気を持つことも大事です。
やりがいを感じているなら別として、今の職場にしがみつかなくても比較的残業が少ない職場もあるので、過酷すぎる場合は転職を視野に入れても良いかもしれませんね。
デザイナーを辞めたくなった瞬間①「長時間労働がキツイ!」みんなの声
キツイ労働環境であるがゆえに、デザイナーを辞めたくなったという人は大勢います。
今回実施したアンケート結果の一部を抜粋して紹介します。
時間が不規則過ぎる割には給料がとても安いので、心が折れます。
人が起きている時間に帰宅できることは稀です。
グラフィックデザイナー
30代男性
職場が遠く、ほぼ毎日家に着くころには日付けが変わるような時間で繁忙期は終電がなくなるような残業が続き、体調を崩すことが多かったので転職を考えました。
アパレルデザイナー
30代女性
残業代が出ない会社なので、働けば働くだけ損になります。
インテリアデザイナー
20代女性
お客様からの急な依頼にもすぐに応えなければならず、深夜残業や休日の仕事が多くプライベートが取れない仕事でした。
グラフィックデザイナー
30代女性
深夜作業が続き、帰宅してシャワーを浴びることもできなかったときは、何だか惨めな気分になりました。
例に漏れず、みなさん激務な仕事場で働いていますね。
私はそんな労働環境が嫌でたまらなかったため「インハウスデザイナー」として働いていたのですが、それでも繁忙期は毎日終電まで仕事を行ったりもしていました。
私の場合、たまのことだったので良かったのですが、この生活が毎日続くとなると・・・
・・・想像しただけでも絶望的な気分になりますね。
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デザイナーを辞めたくなった瞬間② 職場の「人間関係」に耐えられない!
一日のほとんどの時間を仕事場で過ごすわけですから、職場の人間関係の良し悪しも侮れません。
人間関係が嫌で、デザイナーを辞めたい!と思う人も多くいます。
人間関係が理由なので、ここでは「デザイナーを辞めたい!」というよりは「他の職場に転職したい」という方が適切ですね。
私も今まで何度か転職をしてきましたが、職場の人間関係が合わずに転職したケースもあります。
デザイナーってパソコンに向かって一日中作業をしているので、営業さんのように会社外に出て自分一人の時間を作れたり、会社外に出かけてリフレッシュする時間を持つことが難しかったりします。
(ディレクションをメインで行っている人は外出も多いでしょうが)
自分の居場所が職場の自分のデスク付近になってしまうので、それを取り巻く人間関係が最悪であれば、居心地が悪くなってしまいます。
短期間ならその空気も頑張って耐えるのですが、居心地が悪い空間で一日中仕事をしていると、それはもう嫌になるのは当たり前ですよね。
デザイナーを辞めたくなった瞬間②「人間関係に耐えられない!」みんなの声
「人間関係が耐えられない」というみなさんの声を、アンケート結果から一部抜粋します。
Webデザイナー
30代男性
自分のスキルばかりを自慢する社員が非常に多く、人間関係に疲れて仕事を辞めたくなりました。
Webデザイナー
30代男性
アシスタント時代は、先輩デザイナーの尻ぬぐいまでさせられました。
グラフィックデザイナー
40代女性
上司が全部仕事を押し付けて定時で帰って行く姿に腹が立ち、別のデザイン会社に転職してしまいました。
グラフィックデザイナー
30代女性
女性の多い職場だったので、派閥らしきものが出来てしまっていて人間関係が大変だでした。
Webデザイナー
40代男性
10歳ぐらい年齢の離れた後輩たちの指導もしないといけない時に、自分自身の仕事も繁忙期で時間が全くなく、体を壊してしまいました。
インテリアデザイナー
20代女性
デザイナー全員がライバルのような社内の雰囲気であるため、仕事は一人で行わなければならず、スキルを身につけることが大変でした。
グラフィックデザイナー
30代男性
上司とソリが合いませんでした。
一度反論をしたら煙たがられ、その後は常に冷たい態度をとられました。
Webデザイナー
30代男性
いじめ・パワハラがある職場で、同期が病んで辞めました。
自分もそろそろ辞めたいです。
デザインの仕事だけに限りませんが、「人間関係の良し悪し」は自分の仕事のモチベーションに大きく左右してしまいます。
深夜残業が多い会社でも、人間関係が良好な会社と劣悪な会社を比べると、完全に「人間関係が良好な会社」の方が良いですよね。
体はボロボロでも心が満たされます。
仕事も激務で人間関係も劣悪だと心身共に疲弊してしまい、体を壊してしまうことは時間の問題です。
会社で働く上で、人間関係が大事な要素のひとつであることも頷けます。
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デザイナーを辞めたくなった瞬間③ 理不尽&無茶振りなデザインの修正指示
デザイナーあるあるかも知れませんね。
クライアントや上司から、短時間で仕上げるように無茶振りをされたり、最初に提示されたことから大幅にデザイン変更をされるなど。
私自身も、何度も経験してます(苦笑)。
入稿直前に修正指示をかけられたり、最初言ってきたことから180度違ったデザインにしてほしいと修正指示されたり・・・(しかもそうゆう依頼に限って締め切りまで日にちがない)
仕事なので仕方のないことかも知れませんが、「先に言えよ!」というイラっとした感情を押し殺しながら仕事にのぞんでいました。
デザイナーを辞めたくなった瞬間③「理不尽&無茶振りなデザインの修正依頼」みんなの声
グラフィックデザイナー
40代女性
縦組みを明日までに横組みにレイアウトし直す(膨大なデータ量のもの)というような短期間無茶振り直しが多いのも、ストレスがたまる原因でした。
パッケージデザイナー
30代女性
コンセプトや意味を具現化しながらやっとデザインしたものが、クライアントや上司の意見によってまったく違うものとして修正が入った時、愕然としました。
Webデザイナー
20代男性
クライアントとイメージの共有が難しいときは大変です。
少しの修正ならすぐにできると思っているようで、細かい修正が多くかなりの時間を要したときはデザイナーを辞めたいと思いました。
Webデザイナー
30代男性
自分はクライアントの望む通りの作品を仕上げたのに、上司の趣味で修正させられたことがありました。
どの体験談も、共感できますね。
それがデザイナーの仕事!と言われてしまえばそれまでなんですが、ある程度のマナーがあるクライアントや上司と仕事をできた方がこちらも気持ち良いでものです。
立場的にデザイナーは最終的な受け口になってしまうので、すべての納期遅れのしわ寄せを食らってしまうこともあります。
上司に恵まれないとさらに最悪で、修正に振り回され→連日残業…という悪循環を辿ってしまいます。
やはり職場環境は大事だということが分かりますね。
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デザイナーを辞めたくなる理由とその対策
デザイナーを辞めたくなる理由は、大きく分けて3つあります。
- 「長時間労働」などの劣悪な労働環境
- 職場の「人間関係」に耐えられない!
- 理不尽&無茶振りなデザインの修正指示
当記事をご覧になっているみなさんの大半も、①〜③のような悩みを抱いたことがあるのではないでしょうか。
①「長時間労働などの劣悪な労働環境」、②「職場の人間関係」に耐えられない」は、環境を変えることで、簡単に改善できます。
③理不尽&無茶振りなデザインの修正依頼は、デザイナーあるあるですが、職場環境に恵まれていたら回避することができます。
環境を変える方法は、他の会社に「転職」をすることです。
長時間労働・人間関係を改善したい場合は「転職」も視野に入れよう
あなたの体は、長時間労働で悲鳴をあげていませんか?
人間関係に悩んでしまい、精神的にキツイ思いをしていませんか?
心身共に限界を感じているようなら、迷わず転職を考えましょう。
今働いている会社に労働環境の改善を直談判するのもアリでしょうが、急に改善できる問題ではないでしょうし、下手したら「お前はやる気がないだけだ!」と怒られて終わりです。
会社の人間関係も、会社内の上司に相談したところでもつれてしまう危険性も考えられます。
そもそも考え方や性格が合わないことが原因で人間関係がうまくいっていないのであれば、自分の意識改革をしないと他人を変えることができません。
自分の意識改革をしても、いじめ・嫌がらせなど、人としてあるまじき行動を取る人も中にはいるので、自分ではどうすることもできず、お手上げの状況に陥ってしまうこともあります。
そんな労働環境・人間関係の改善は、「転職」をするだけで、案外簡単にできてしまうんですよ。
私もそうでしたが、転職で働くフィールドを変えるだけで、今まで悩んでいたことが嘘かのように快適に働けるようになった経験があります。
「いやいや、そんなに簡単に仕事を辞められる訳がない」
「周りに迷惑をかけてしまうから仕事を辞められない」
「転職することが逃げているみたいで嫌だ」
という理由で、転職をしたくてもなかなか踏み出せない人も多いでしょう。
その気持ちはすごく分かるし、悩む気持ちも分かります。
しかし、転職はそんなに難しいことではないし、決して「逃げ」ではないんです。
日本では、年間300万人が転職していると言われています。
300万人ってすごい数ですよね。
転職をしたいという意識を持っている人は、倍の600〜700万人とも言われています。
そのくらい「転職」は当たり前に行われていることだし、キャリアアップの方法としては最適な手段なので「逃げ」ではなく「成長」なのです。
実は私も、転職により年収が200万円→550万円にアップしたことがあります。
ずっと同じ世界にいると「井の中の蛙」じゃないですけど、自分の価値観が凝り固まってしまいます。
今まで勤めていた会社から一歩でも外に出てみると、今まで靄がかっていた視界がクリアになって、本来の自分が持っていた冷静な判断ができるようになります。
別に働きながら、転職活動をしてもいいんです。
転職活動をすると、自分が今働いている環境とは違う世界が見えてきて、視野が広がって行くことが実感できますよ。
転職活動を通して、今の会社に残るという選択肢もアリですし、「やっぱりうちの会社ではこれ以上働けないな、転職しよう」と考えても良い訳です。
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長時間労働であなたの体は悲鳴をあげていませんか?
人間関係に悩んでしまい、精神的にキツイ思いをしていませんか?
少しでも思い当たる節があるのなら、「転職」という選択肢を考えてみてください。
転職に成功すると、今まで悩んでいたことが嘘かのように、快適な働き方が実現できます。
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- 在職中の転職活動もOK
- 会社に転職活動がバレる心配もない
- クリエイティブ業界に精通したキャリアコンサルタントが応募〜面接〜採用まですべての転職活動を全面バックアップ
- キャリアアップのために転職活動の精度を上げるのに最適
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興味のある方は、ぜひご確認ください。
みなさんがデザイナーとして自分らしくイキイキと働けるように、少しでも当記事を参考にしていただけると幸いです。
グラフィックデザイナー
40代男性