今回は、Illustratorを使って「封蝋(シーリングワックス)」風のデザインを作る方法をご紹介します。
見た目は難しそうですが、作業内容自体は簡単なので、是非みなさんも本テクニックをご活用いただけたらと思います。
内容がサクッと分かる目次
手順① 封蝋の元となる形を作る
まず最初に、封蝋の元となる形を作っていきます。
楕円形ツールで円を描きます。
① 効果
↓
② パスの変形
↓
③ ラフ
ラフ効果で円を歪な形に変形していきます。
以下のラフ効果を設定します。
サイズ:5%
詳細:4/inch
ポイント:丸く
封蝋のような形に変形しました。
手順② 封蝋に色を付ける
封蝋に色を付けていきましょう。
封蝋は赤系統のものが多いので、赤〜ボルドーのような色合いのグラデーションを作りました。
また、グラデーションの角度を60°に設定しました。
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手順② 封蝋に立体感を加える
封蝋に立体感を加えていきます。
封蝋をコピーします。
コピーした封蝋の大きさを90%に縮小します。
個別に変形(⌘+Option+Shift+D)の拡大・縮小を、それぞれ90%に設定してください。
コピーした封蝋を元の封蝋の上に重ね合わせ、線にも同様のグラデーション効果を適用します。
その後、グラデーションを反転するために、塗りのグラデーション角度を「-60°」と設定しました。
さらに、線に適用したグラデーションの角度も変更します。(私は0°に設定しました。)
①元の封蝋
②内側に配置した封蝋のコピー(塗り)
③内側に配置した封蝋のコピー(線)
以上3つのグラデーションの角度は、すべて違う数値にしてください。
全体を立体的に見せるためです。
手順③ 封蝋の内側を作る
さらに封蝋の内側部分を作り込んでいきます。
同じグラデーション効果を適用して、正円を作成します。
もう一回り小さい正円を作るので、個別に変形から以下の設定で正円をコピーして作成します。
拡大・縮小:水平方向→95%
拡大・縮小:垂直方向→95%
「コピー」ボタンをクリック。
2つの正円を封蝋のオブジェクトの上に重ね合わせます。
(現状、4つのオブジェクトが重なり合った状態になっています。)
最前面にある正円のグラデーション角度を変更すると(私は60°に設定しました)、より立体感が強調されます。
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手順④ 蝋の風合いを出す(陰影をつける)
ろうそくの風合いを出すために、もう少し陰影を付けていきましょう。
上の画像をご参照ください。
外側から2番目(最前面から3番目)に配置している封蝋のオブジェクトを、右側に少しズラします。
さらに、同オブジェクトをコピーして…
右側付近に陰影をつけるように再配置(合成)します。
影が加わったことで、より封蝋の風合いが出てきました。
手順④ 蝋の風合いを出す(光沢を足す)
さらに立体感を出すために、光沢を追加していきます。
ブラシツールを使って、光沢になる部分を白色で描きます。
光沢部分を選択した状態で、以下のぼかし効果を適用します。
① 効果
↓
② ぼかし
↓
③ ぼかし(ガウス)
ぼかし(ガウス)の値を「10pixel」に設定します。
光沢が強い場合は、透明パネルの不透明度を調整して、全体に光沢を馴染ませていきます。
(私は、不透明度を35%にしました。)
完 成!
封蝋が完成しました!!
真ん中に焼印を合成してみました。
いかがでしたか?
見た目以上にシンプルな手法なので、Illustrator初心者の方でも問題なく作ることができると思います。
封蝋に見せるためのポイントは、各オブジェクトのグラデーションの角度を変えて、陰影があるかのように見せることです。
ぜひ参考にしていただけたらと思います。
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