「デザイナーの実務は未経験だけど、デザイナーになりたい!」
こんな状況で、デザイナー転職を考えている方もいらっしゃると思います。
デザインは「技術」と「経験」がどうしても必要なため職種のため「経験者優遇」「デザイン系のソフトを扱えること前提」と言った求人が多く見受けられます。
他の職種からデザイナーへの転身は現実的に厳しい転職活動ではありますが、まったく上手くいかないという訳でもありません。
そこで今回は、デザイナーの実務未経験者がデザイナーとして転職する場合、面接や自己PRの際に注意すべきポイントを紹介します。
ぜひ参考にしてくださいね。
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内容がサクッと分かる目次
デザイナー転職は、精神論・熱意だけのアピールは意味がない
転職活動では、自己PRの場として書面を提出したり面接を行ったりします。
デザイナーの実務未経験者が自己PRをする時、技術も経験もない状態なので「PRすることがない!」と考えてしまう人も多いでしょう。
そんな時「やる気だけはあります」「熱意だけはあります」「頑張ります」などと言った精神論で攻めようと考えるかも知れませんが、正直あまり効果はありません。
転職活動の自己PRの場です。
やる気・熱意は、他の面接者の人も十分に持ってのぞんでいるので、やる気があるのは当たり前な話なのです。
また、精神論だけで仕事をこなせるほど甘い世界ではありません。
「やる気だけはあります」「熱意だけはあります」「頑張ります」だけでは、デザインの仕事は成立しないですからね。
では、精神論が通用しないのであれば、何をアピールすれば良いかというと、
「未経験を補うための努力」をしている姿勢をアピールしましょう。
まだ働いたこともない職種で、ただ「熱意は誰にも負けません」という気持ちだけ伝えられても、口だけの可能性が大いにあります。
それよりも、その熱意を「技術」「知識」として活かす努力を行っている姿勢を示す方が、何倍も信頼が置けます。
例えば、
「夜間のスクールに通いながらデザインの勉強をしています」
「〇〇の資格を取るために頑張っています」
など、未経験の技術力や知識を補うための努力をしていることをしっかりと面接の場でアピールしましょう。
「やる気と熱意だけはあるので、頑張ります。」という人よりも、
「デザインの実務経験がないので、デザインの勉強をしています。」といった人の方が、やる気をきちんと態度や行動で示しているので、評価は確実に上がりますよね。
精神論は転職において大事なことかも知れませんが、正直なところ口だけだったらいくらでも取り繕うことができます。
精神論をきちんと証明できる行動をとるようにしましょう。
転職サイトの「実務未経験者歓迎」という文言を真に受けてはいけない
転職サイトでは「未経験者歓迎」という要項の募集も頻繁に見かけます。
デザイナーの実務未経験者にとっては、この文言は非常にありがたいですよね。
「実務未経験でもOKですよ!」と企業側から示されているようなものなので、そのような求人には積極的に応募してみると良いですね。
しかし、「実務未経験者歓迎」という言葉を、全部鵜呑みにしてしまうは危険です。
当たり前の話ですが、デザイナーになるための技術や知識は、社内で手取り足取り教えてくれる人は、いません。(学校ではなく仕事場なので。)
デザイン会社に採用されて「Illustratorの新規ドキュメントの作成」のやり方が分からないなんてありえないですよね。
だから、実務未経験だからと言って丸腰で仕事にのぞむのではなく、未経験を補うための「技術」「知識」は事前に自分でしっかり勉強しておきましょう。
また、「実務未経験者歓迎」の求人といえど、現役バリバリのデザイナーも応募してきます。
実力と実績をかね備えた現役デザイナーと、戦わなければならないということです。
不利な状態で飛び込む訳ですから、今の自分にできる最大限の努力をするのは当たり前のことなのです。
間違っても「未経験歓迎って書いてあったし、何の知識がなくても大丈夫だよね」といった安易な姿勢で転職活動にのぞまないようにしましょう。
ただ、私の経験上、本当に文字通りの「実務未経験者レベルの人」を募集している企業もいます。
経験を積んだデザイナーだと「こだわり」が強すぎて自社の方向性と合わないということで、あえて「未経験者、または経験が浅い人」を採用したりする場合もあります。
デザインの実務未経験者にとっては、嬉しい条件ですよね。
こういった企業で下積みを行ってから、もっとスキルアップできる企業に転職といったキャリアの進め方もアリです。
このようなチャンスがいつ転がってくるか分からないので、やはり実務未経験者は「実務未経験者歓迎」の求人をマメにチェックしておいてください。
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実務未経験からデザイナーに転職する場合、基礎スキルは必ず身につける
以上にあげた通り、デザイナーに未経験で転職する場合は、「デザインの勉強は必要条件」ということです。
デザインの勉強の代表的な例としては、Illustrator・Photoshopなどのデザイン系のソフトの使い方を覚えること。
業界特有の知識も同時に覚えていく必要があります。
デザインの勉強の仕方については、当記事でも過去にいくつか紹介しているので、興味のある方はご確認ください。
学習から学べる技術量や知識量よりも、実際に働いて得ることができる技術量・知識量の方がはるかに多いです。
私の個人的意見として、ある程度の基礎的な技術と知識を理解できたら、少しでも早く業界に飛び込んだ方が良いと思っています。
現実的に考えて、実務未経験→デザイナー転職という道は厳しいのも否めないのですが、もし転職できるチャンスが訪れた時は、逃さないようにキャッチしておくようにしましょう。
また、そんな時が訪れる時のためにも、デザインの勉強は日常的に行っておきましょうね。
実務未経験者がデザイナーに転職する場合、NGな自己PRの事例
実務未経験者がデザイナーに転職する場合、自己PRや面接の場で使うのは避けた方が良い表現を紹介します。
NG① 「憧れの業界です!」「御社は憧れの会社です!」
憧れの感情を企業に示すことは悪いことではないのですが、それだけではアピールが弱いです。
その憧れの現場で、自分はどういった働き方ができるかを、具体的に企業にアピールする必要があります。
また、憧れだけでその業界に飛び込んでしまう場合、自分が抱いていた「理想」と実際に体験した「現実」のギャップに幻滅してしまい、最悪すぐに仕事を辞めてしまうケースもあります。
そういった点は企業側も懸念している部分でもあるので、あまりにも「憧れ」を前面に主張しすぎるとマイナスに働きます。
NG② 「御社で色々勉強させていただきたい」
働くことを通して「学べること」は非常に多く、みなさんも実際に社会に出て働くようになってから学んだことも多いでしょう。
しかし、それを企業側に主張するのはあまり好ましくないです。
学ぶということは、自分は「受け身」ということです。
自分自身にとっては大事なことかもしれませんが、企業にとったらそれ以上に会社にどう貢献してくれるかの方が大事なのです。
自分の現時点で持っている能力を十分に発揮して企業に貢献するような「攻め」の姿勢をきちんと伝えるようにしましょう。
NG③ 「なんでもやります!やる気だけは負けない自信があります!」
熱意があるのは非常に良いことなのですが、アピールの度がすぎると「それだけしかないのかよ。」と思われてしまいます。
転職活動の場なので、熱意があるのは当たり前の話です。
机上の空論とも言える熱い気持ちを相手に伝えるよりも、熱意を表すための具体的な行動や努力を伝えることの方が何倍も大事です。
自分は企業側に何を貢献できるかをきちんと伝えましょう。
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デザイナー実務未経験者が転職の時注意すべき自己PRのポイントまとめ
実務未経験者が、デザイナーとして転職する際の自己PRの注意点を紹介しました。
未経験を少しも補うためには、自分自身でしっかりとデザインに関する技術の習得をすることは必須です。
自己PRの際も、ただ企業側に熱意を伝えても何の意味もないので、その熱意の裏付けとなる努力をきちんと提示するようにしましょう。
当サイトでは、未経験者がデザイナーになるための完全ガイドも紹介しています。
未経験からデザイナーになるための流れを知りたい方は、こちらの記事をご参照ください。
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みなさんの転職活動が、より良いものとなりますように。
当記事を少しでも参考にしてきただけると幸いです。