チラシを使った集客は、スタンダードな集客方法のひとつですね。
チラシをきちんと配布しているのに、チラシ経由の集客がまったく望めないという悩みをお持ちのサロン経営者の方はいらっしゃいませんか?
チラシはただ作れば良いというだけではありません。
大切な情報・お客様に伝えたい情報を、簡潔にチラシ内に盛り込まれているかがキモです。
今回は、私の長年のデザイナー経験を活かして、サロン集客につながるチラシの構成についてご紹介いたします。
ぜひ参考にしてくださいね。
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内容がサクッと分かる目次
集客できるサロンのチラシを作るときに気をつける9つのポイント
集客につなげるチラシを作るときに気をつけたい、9つのポイントを挙げていきます。
すでにサロンのチラシをお持ちの方は、現物と照らし合わせてみてください。
今からチラシを作る予定の方は、ぜひ9つの項目を意識しながら作ってみてくださいね。
①チラシに基本情報は必ず記載する
チラシに記載する最低限の基本情報とは
- サロン名
- 住所
- 電話番号
- アクセス方法(地図・最寄駅など)
- ホームページ・SNS情報
- 営業時間・定休日
といったところでしょうか。
これらは必ずチラシに記載してください。
特に電話番号は、目立つようの大きく表示したほうが良いです。
チラシを見て、「このサロンに行ってみたい!」というお客様がまず取る行動といえば、サロンに予約を入れることです。
そのような心理状態が働いている間に、予約を取り逃してしまわないためにも、電話番号はできるだけ目立つようにチラシ内に配置してください。
②キャッチコピーを利用して、お客様の心を掴む
キャッチコピーひとつで、お客様の心を掴むことができるので、ぜひ取り入れてみましょう。
キャッチコピーの作り方の案を簡単に紹介します。
お客様の明るい未来を想像させるキャッチコピー
そのサロンに行くことによって得られる、明るい未来を想像させるようなキャッチコピーをつけてみましょう。
《例:美容室の場合》
「マイナス5歳を実現する魔法のテクニックをご覧あれ!」
「自分史上最高にキレイなモテ髪に大変身!」
お客様の悩みを共有し、共感してもらうキャッチコピー
お客様が抱えている悩みに共感して、それに対する解決策を提案するようなキャッチコピーをつけてみましょう。
《例:ネイルサロンの場合》
「家事に育児に大忙しでおしゃれをする時間がない!そんな時は爪先からおしゃれを楽しもう♪」
「せっかくネイルサロンに行ったのにすぐにネイルが剥がれちゃう・・・そんな方はネイルの持ちに定評がある当サロンにお任せ!」
他のサロンに負けない、サービスや価値を提示するキャッチコピー
他のサロンに負けない、当サロンならではのサービスや価値を提供するキャッチコピーをつけてみましょう。
《例:リラクゼーションサロンの場合》
「日本では当サロンでしか取り扱っていない極上のオイルをたっぷり使用」
「セラピスト歴10年、過去の施術人数○○人!確かな技術を保証します」
以上の方法を参考にして、素敵なキャッチコピーを考えてみてくださいね。
キャッチコピーは、お客様に読んでもらいたい文言なので、できるだけ目立つような場所に配置するようにしてください。
③お店のコンセプトや他店とは違うサービス・売りを必ず紹介する
お客様に配布するチラシが、ただのサロンの紹介チラシになっていませんか?
それだけだと、チラシを受け取った側は何のインパクトも残らないので、差別化をするように心がけましょう。
- サロンのコンセプトや売りを紹介
- 他のサロンよりも特化しているサービスを紹介
とにかくサロンの個性や独自性を見いだし、これらを積極的に宣伝することにより、印象に残りやすいチラシになります。
④お客様がチラシを読む動線をきちんと考える
チラシ(紙媒体)には、「Zの法則」というものがあります。
チラシを読む場合、Z型を描くように、読む側の目線が動いているのです。
読ませたいものを「Z」上に配置していくと、伝えたいことをより明確に伝えることができます。
また、チラシの大枠が完成した時点で一度気分を一新し、初めてそのチラシを読んだお客様の気分になりきって、チラシを読み直してみることをおすすめします。
読み進めていくうちに、急に必要のない情報が盛り込まれていたり、文章の流れを遮断するような情報があれば、構成や配置を考え直してみてください。
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⑤チラシ内に画像はたくさん使おう(お店の店内写真は必須)
サロンのチラシを作る場合、画像をたくさん使いましょう。
美容室の場合スタイリングされている人物の写真、ネイルサロンの場合ネイルアートの例など、チラシを読む側が目で見て楽しめる要素として画像を使います。
世の中には、文章を読むのが好きじゃない人もたくさんいます。
(←私もそうですw)
そういった人たちは、直感的に「このチラシを読むべきか・読まないべきか」を決めるのですが、その時に重要になってくるのが画像です。
文字は文章を読まなければ理解できませんが、写真は一瞬で情報を伝えることができます。
例えば、ネイルアートの写真がたくさん配置してあるチラシは、文章を読まずとも「あ、このチラシはネイルサロンのチラシかな?」と思いますよね。
もしそのネイルアートの中に自分好みのアートの写真があれば、「どんなサロン?ちょっとチラシの内容を読んでみようかな?」と思いますよね。
このように、画像は一瞬で読み手側に情報を伝えることができる大切な役割をはたしているのです。
また、サロンの「店内の写真」は必ずチラシ内に入れるようにしましょう。
チラシを見て、サロンに初めて訪れるお客様もたくさんいます。
「サロンはどんな雰囲気か」ってすごく気になりますよね。
そんな不安を取り除くためにも、店内の写真や店内の雰囲気が伝わる写真を入れると効果的です。
⑥お客様の不安を取り除く一言を添えよう
新規でサロンを訪れるお客様は何かと不安はつきものです。
お客様がチラシを見て「このサロンに行ってみたいな」と考えている時に、予約をとるために背中を押す一言をチラシにも添えておきましょう。
例えば、サロンを電話予約する場合、
上の画像の右側と左側、どちらの方が予約を取るためのハードルを下げていると思いますか?
左側には「お気軽にお電話ください」との文言が書かれているので、こちらの方が心打たれますよね。
お客様の不安や緊張を取り除くために、お客様の立場にたった文言を添えることはとても重要です。
⑦チラシを見てくれた人限定で、クーポンを発行しよう
クーポン付きのチラシは、集客には効果的なので、積極的に利用してみましょう。
しかし、クーポンでの集客は一時的なものにすぎないということを理解しておいてください。
新規で来ていただいたお客様が、その後「リピーター」になるように努めなければなりません。
集客のひとつの方法としてクーポンは有効的ですが、その先を見越したサービスや企画を考えておくようにしましょう。
⑧情報を欲張って載せない!必要のない文字は削ろう
ここでは、私の経験談込みでのお話しをします。
私はデザイナーとして、「集客」や「宣伝」のためのチラシを作る機会が多いのですが、チラシ作成の依頼主様はあれもこれもと情報を盛り込みたがる方が非常に多いです。
魅力的なサービスがたくさんあるので、宣伝したい気持ちはすごく分かります。
しかし、その魅力を伝えるには文字数が必然的に増えてしまうのです。
お客様の立場に立つと、文字が多いチラシって正直あまり読む気がしませんよね(苦笑)。
チラシは限られたスペースの中で情報を伝えなければなりません。
伝えたいことを10個すべて伝えるよりも、厳選した3つを伝えた方が、よりお客様に伝わりやすいのです。
あれも入れたい!これも入れたい!と情報を詰め込みすぎても、結果的に言いたいことが多すぎて何にも伝わりません。
それよりも、本当に伝えたいことを厳選して伝えた方が、チラシを見る方もわかりやすくて混乱しません。
せっかくチラシを作るのだから、できる限り情報を詰め込みたい気持ちは分かりますが、伝えたいことが伝わらないのでは何の意味もないので、情報を削る勇気を持つようにしてください。
文字を削りすぎて、シンプルにしすぎるのも良くありません。
結局何のチラシか分からなくなります。
両者の塩梅は難しいかもしれませんが、客観的にそのチラシを観察してみて「伝わりやすいか」を常に意識してみてください。
⑨情報が入りきらない場合は、ホームページに誘導しよう
チラシにはお客様に伝えたい必要な情報を厳選して、情報を詰め込みすぎないように注意してくださいと申しましたが、チラシに掲載する以外のサロンの魅力を紹介したい場合は、ホームページを有効活用しましょう。
ホームページは、チラシと違い無限に情報を載せることができます。
一昔前に流行りましたが、「続きはWebで・・・」という感じで、サロンのホームページへ誘導させるのもひとつの方法です。
サロンを経営されている方なら、自社のホームページをお持ちの方も多いはずです。
まだお持ちではない方は、集客ツールとしてとても優秀なので必ずホームページを作っておきましょう。
また、チラシにホームページ情報を載せる場合は、URLを掲載するだけでなく、検索窓を合わせて掲載するようにしてください。
「http://www.〇〇〇〇〇〇.com」などのURLを直接打ち込んで検索するのって正直めんどうくさいですよね。
グーグルやヤフーに文言を打ち込んで検索するように促しましょう。
打ち込む文言は、「地域名」「サロン名」など複雑な文言にならないようにしましょう。
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まとめ
サロンのチラシを作る場合、注意すべき9つのポイントについて紹介しました。
チラシは宣伝できるスペースが限られているので、伝えたい情報に優劣をつけて明確にすることが大切です。
伝えたいことはチラシ内でも一番目立つようにデザインすることはもちろんですが、あまり必要ではない情報は思い切ってチラシに載せないという決断力も持ちましょう。
情報を詰め込みすぎるよりも、簡潔明瞭の方が読む側も理解しやすいので、お客様の立場に立った読みやすいチラシになるように心がけてみてください。
サロン集客のチラシ作りの際は、ぜひ当記事を参考にしていただけたら幸いです。