この記事は、Adobe Illustrator・Photoshopの買い切り版(永続ライセンス)について書いています。
「Illustrator・Photoshopの買い切り版はないの?」
「Illustrator・Photoshopの買い切り版はどこで買えるの?」
「Illustrator・Photoshopの代替えソフトはある?」
…といった疑問に答えます。
さっそく結論から言いますが、
要するに
Illustrator・Photoshopの買い切り版(永続ライセンス版)は、販売終了している。
厳密にいうと、過去に販売していた買い切り版のIllustrator・Photoshopをそのまま販売している店舗もあるのですが、時代遅れの買い切り版の購入はおすすめできません。
「半永久的にライセンス料を支払い続けるのは嫌だ!」
と思い、Illustrator・Photoshopの買い切り版を検討している人もいるとは思いますが、実は圧倒的に買い切り版の方がコスパが悪いです。
だから買い切り版ではなく、最新のサブスクリプション型での購入を強くおすすめします。
この記事では、Illustrator・Photoshopの買い切り版・永続ライセンス版をおすすめできない理由を、メリット・デメリットなども交えながら詳しく解説しています。
ぜひ参考にしてくださいね。
この記事を読むメリット
- Illustrator・Photoshopの買い切り版について詳しく理解できる
- デザイナー歴15年・Adobe歴19年のプロが徹底解説
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Illustrator・Photoshopの買い切り版(永続ライセンス)をおすすめできない6つの理由
Illustrator・Photoshopを始めとしたAdobe CC の買い切り版・永続ライセンス版をおすすめできない理由は、おもに6つあります。
- 買い切り版は、すでにAdobe公式のサポートが終了している(販売終了)
- 最新の機能が使えない(2012年の機能で止まっている)
- 最新のパソコンに対応していない(または動作保証外)
- オークションや中古品からしか購入できない(販売元が怪しい)
- 情報収集が難しくなる
- サブスク型のAdobeサービスの恩恵を受けられない
買い切り版はすでにAdobe公式のサポートが終了(販売終了)
Illustrator・Photoshopの買い切り版(永続ライセンス版)の最新バージョンは「CS6」なのですが、Adobe社公式発表により、すでにサポートは終了しています。
無償サポート終了日・・・2014年6月1日
有償サポート終了日・・・2014年6月1日(一部対象者は2017年5月31日)
サポートが受けられないということは、ソフトに不備があった場合も自己責任・・・ということになります。
ソフトが壊れてしまった時や、CS版を使うことでパソコンに不調が起きてしまった場合なども考えると、「サポートがない」状態でサービスを使い続けることがどれだけ危険なことが容易に想像できますよね。
最新の機能が使えない(2012年の機能で止まっている)
買い切り型のAdobeソフトの最新バージョンは「CS6」です。
こちらの製品(CS6)が発売されたのは、2012年5月。
この記事を書いている現在は2024年なので、もう10年以上前に発売された製品となります。
正直、古すぎますよね(苦笑)。
10年も経てば、IllustratorやPhotoshopに搭載されている機能も変わります。
Webやデザインの世界は特に流行の移り変わりが激しいので、最新の機能を使えることはかなり重要になってきます。
最新の機能の方が断然、作業の効率がアップしますね。
特に合成技術やAIの進歩はすさまじいもので、ひと昔前だと時間がかかった合成も、今ではワンクリック・ひと手間でできちゃいますからね(笑)。
10年前にはなかった技術が、今では簡単にできたり…
とにかく、機能面や使い勝手に大きな違いがあります。
せっかくIllustratorやPhotoshopを使うのであれば、手早く高クオリティーなものができた方が便利ですよね。
サブスクリプション型は、最新のバージョンをいつでも更新できるというメリットがあるので、そういった面でも買い切り型よりもサブスク型をおすすめできます。
最新のパソコンに対応していない(または動作保証外)
Illustrator・Photoshopの買い切り版(永続ライセンス版)は、サポート対象から外れています。
ということは、最新のパソコンに対応していない、または動作保証外ということです。
対応OSは、Adobe公式サイトからご確認ください。
時代がどんどん進化して、新しい機能を搭載したパソコンが発売されていくなか、2012年発売のAdobe CS6がどこまで対応できるのでしょうか・・・。
たしかに買い切り型のメリットは、一度購入すればパソコンを替えても半永久的に使い続けることができるのですが、現実問題、そう上手くいきません。
ソフトは使えても、パソコンはいずれ壊れてしまいます。
その場合、CS6に対応する古いパソコンを買い続けることになります。
それってめちゃくちゃコスパが悪いことだし、この先時代が進むにつれてさらに難しくなります。
だったら、最初からサブスク型を購入しておいた方が断然お得!
パソコンを買い替えても常に新しいバージョンのソフトを使い続けることができますしね。
オークションや中古品からしか購入できない(販売元が怪しい)
IllustratorやPhotoshopの買い切り型(永続ライセンス型)は、Adobe社では販売終了しているので、中古品・およびオークションサイトからの購入がほとんどです。
しかし、中古品やオークションサイトからの購入は、絶対にやめてください。
Adobe公式サイトでも、中古品に関して以下のような注意喚起がされています。
アドビのソフトウェアは、一部製品を除き、第三者への譲渡・販売を禁止しています。
譲渡が可能な製品についても、中古販売会社やインターネットオークションサイトで扱われている中古品とされているソフトウェアには、偽造品、非正規品が多く含まれていることが確認されています。このような製品にはセキュリティとコンプライアンスのリスクが伴います。
安さにつられて、非正規品の違法ソフトを買うと、パソコンに被害をもたらす危険なマルウェアやウィルスに感染してしまう可能性が考えられます。
どうしても購入したいのなら、せめて新品を買ってください。
たまに大手の家電量販店に、売れ残りのAdobe CS6(新品)を見かけたりするので、こちらをご検討ください。
情報収集が難しくなる
Illustrator・Photoshopのサブスクリプション化が進む中、今現在ほとんどのユーザーがサブスク型を利用しています。
だから尚更、「CS6」に関する情報の収集が難しくなります。
例えば、あなたがWebデザインを学んでいる学生とします。
「Photoshopでこんなデザインを作ってみたい!」と思って、作り方をインターネットで検索しても、CS6を使ったやり方は古い情報で止まっています。
要は、CS6に関する最新の方法・使い方を習得することが難しいんですね。
Photoshopの操作に詳しい人に聞いても、ほとんどの人がサブスク型を使っているので、機能の使い方に差が出てしまいます。
このように、世間とのギャップが生まれてしまうことも事実なので、なおさらPhotoshopの買い切り型の利用はおすすめできません。
サブスク型のAdobeサービスの恩恵を受けられない
サブスク型のAdobeライセンスでは、様々なサービスが受けられます。
Adobeフォント(2万種類以上が使い放題)
Adobeポートフォリオ(最大5つまで作れる)
100GBのクラウドストレージ
Adobe各ソフトのチュートリアル動画見放題
これらサービスは、Adobeサブスクに契約することで無料で手に入れることができます。
もちろん買い切り版には、このようなサポートは付いていません。
買い切り版のPhotoshop Elementsとは?
Adobeから発売されている「Photoshop Elements」が、Photoshopの買い切り版として挙げられます。
Photoshop Elementsとは、“簡易版Photoshop”という感じです。
簡易版というだけあって、本家Photoshopと比べると機能面が劣ります。
Photoshop Elementsでは、Photoshopと同様に画像加工・色調補正・合成・テキスト挿入ができるのですが、細部までこだわったクオリティに仕上げることができるのは、やはりPhotoshop。
Photoshopの方が自由度が高く、Photoshop Elementsは表現の幅に制限がかかってしまいます。
また、レタッチなど細かい合成機能は、Photoshop Elementsでは難しいです。
CS6を買うくらいなら、Photoshop Elementsを買った方が良いのですが、メリット・デメリットもあるので、まとめておきますね。
Photoshop Elementsのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
買い切り型(19,580円) 毎年の更新料がかからない 安くPhotoshopを使える | アップデートをする場合、別途料金が発生(12,980円) 本家Photoshopに比べ機能が劣る 表現の自由度が低い |
Illustrator・Photoshopの代替えソフトはある?
Illustratorの代替えソフト『Inkscape』
Inkscape(インクスケープ)は、Illustratorと同様にベクター形式データの作成ができるソフト。
ベジェ曲線を使った絵も描けます。
レイヤーによるオブジェクトの管理や、マスクの作成、多角形ツール、オブジェクトの結合や整列など、イラストレーターに搭載されている基本的な機能が付随されています。
UIがIllustrator10の時代を感じる…懐かしさを覚えます(笑)。
Inkscapeは無料で使えるのですが、やはり本家Illustratorに比べると操作性が悪く、できることの幅がかなり狭い。
有料と無料の違いといえばそうなんですが、そもそもInkscapeはAdobeとは関係ないソフトなので、やはり使うならIllustrator一択でしょう。
IllustratorとInkscape比較
Illustratorをおすすめできる人 | Inkscapeをおすすめできる人 |
仕事や趣味で使う人(汎用性が高い) 高クオリティの作品を作りたい人 最新のAIを駆使しし、作業の時短をしたい人 | 無料で使えるソフトを探している人 ベクターデータを作りたい人 簡易的な操作で事足りる人 |
Photoshopの代替えソフト『GIMP』
Photoshopの代替えソフトをお探しの方は、完全無料で使えるGIMP(ギンプ)。
GIMP(ギンプ)は、画像加工に特化したソフトです。
私も実際に使ってみたのですが、インターフェイスがイマイチで、今までPhotoshopに使い慣れている人にとったら使いにくさを感じます。
トリミング・色調補正などはできますが、GIMPは合成技術に劣ります。
機能面でも、Photoshopに劣ることは言うまでもありません。
周囲との互換性を考えても、仕事として使うには向きません。
趣味やちょっと画像加工をしたいだけ…というレベルで良いのなら、GIMP(ギンプ)で良いでしょう。
PhotoshopとGIMP比較
Photoshopをおすすめできる人 | GIMPをおすすめできる人 |
仕事や趣味で使う人(汎用性が高い) 高クオリティの作品を作りたい人 最新のAIを駆使しし、作業の時短をしたい人 | 無料で使えるソフトを探している人 簡単な画像加工をしたい人 簡易的な操作で事足りる人 |
使いやすさやクオリティに歴然の差があるよ
Illustrator・Photoshopはサブスク版を買おう!
ここまでご説明した通り、Illustrator・Photoshopの買い切り版(永続ライセンス版)の購入はリスクが大きすぎるので、おすすめできません。
サブスクリプション版での購入を、強くおすすめします。
ぜひ当記事を参考にしてくださいね。
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