今回は、カラー写真を白黒写真に仕上げる方法をご紹介します。
ただ色合いを白黒に修正するだけではありません。
まるで大正〜昭和初期に撮影されたようなクラシカルで重厚感のある加工を施すので、歴史的で重厚感のある雰囲気に仕上がります。
手順自体は複雑ではないので、Photoshop初心者の方もぜひ挑戦していただけたらと思います。
内容がサクッと分かる目次
手順① 画像に白黒補正をかける
今回はこちらの「東京駅」の画像を使います。
東京駅自体がクラシカルな雰囲気漂う建物なので、白黒加工を施すと映えそうですね。
まず最初に、カラー画像に白黒処理を施していきます。
「レイヤー」→「新規調整レイヤー」→「白黒」
レッド・イエロー・グリーン・シアン・ブルーと、それぞれの色合いの数値ごとに白黒の濃さを決めることができます。
例えば、青い部分の色を暗くしたい(黒くしたい)場合は、ブルー系のスライダーを左に動かして調整します。
この辺は口で説明するのは難しいので、実際に自分でスライダーを調整しながらお好みで設定を決めてください。m(_ _)m
ちなみに、デフォルト設定でも問題なく白黒加工が施されるので、よく分からない人は設定を変えなくても良いです。
カラー画像を白黒画像に変換し終わりました。
手順② 画像全体の色調を調整する(トーンカーブ)
続いて、画像全体の色調整を行なっていきます。
「レイヤー」→「新規調整レイヤー」→「トーンカーブ」
私は、画像のコントラストと明るさを意識して補正をしたかったので、トーンカーブを上の画像のようなグラフ値にしました。
手順③ グラデーションマスクを使って画像全体の色調を調整する(トーンカーブ)
さらに、もう一度トーンカーブを追加します。
「レイヤー」→「新規調整レイヤー」→「トーンカーブ」
こちらのトーンカーブには、効果のかかり方を調整します。
私は、画像の中心から外に向けて段々と色の濃さとコントラストが強く見えるようにしたかったので(画像の中心は色の濃さとコントラスト薄めで、外側に行くにつれて色が濃くコントラストが強くなっていくイメージ)、グラデーションマスクをかけることにしました。
グラデーションマスクのかけ方は、トーンカーブのレイヤーを選択した状態で、①「マスクを選択」し、②グラデーションツールで円形グラデーションを作成します。
中心(黒色)→外側(白色)にグラデーションをかけたいので、③マスクを「反転」します。
すると、画像の中心から外側に向けてグラデーションでマスクがかかるようになります。
トーンカーブの値は、上の画像の通りです。
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手順④ すべてのレイヤーを統合する
白黒加工+トーンカーブ1回目+トーンカーブ2回目の処理が終わったら、すべてのレイヤーを統合します。
「レイヤー」→「レイヤーを統合」(ショートカット:⌘E)
一度画像を統合してしまうと元画像の修正ができなくなるので、心配な方は統合前の画像を別名保存でバックアップを取っておくことをおすすめします。
手順⑤ 背景レイヤーをコピーする
統合したレイヤーは1枚の「背景」レイヤーになるので、そのレイヤーをコピーします。
レイヤーコピーのやり方
念のため、レイヤーコピーの方法をご紹介しておきます。
コピーしたい元のレイヤーをドラッグしながら、右下のある「+」アイコンまで持って行き、アイコン上でドラッグを離すと、レイヤーをコピーすることができます。
手順⑥ ノイズを加える
コピーしたレイヤーにノイズ効果を加えていきます。
「フィルタ」→「ノイズ」→「ノイズを加える」
量:55%
分布方法:均等に分布
グレースケールノイズにチェックを入れる
手順⑦ 描画モードを「焼き込み(リニア)」にする
ノイズを加えたレイヤーの描写モードを、「焼き込み(リニア)」に設定します。
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完 成!
完成しました!
ノイズを加えコントラストを強めることで、より古めかしい白黒写真に仕上がりました。
念のため、もう一度元画像を貼っておきます・・・。
Photoshopを使うことで、現代から一気に時代が遡ったかのようなテイストの画像に仕上がりました!
番外編
最後に・・・ニワトリの写真も同じような加工を施してみました。
《Before》
《After》
一度手順を覚えてしまえば簡単にできるので、是非みなさんも挑戦してみてくださいね!
ただの白黒写真と比べたら、ひと味違った風合いに仕上がるので目を惹きますよ!
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