こんにちは、emikiです。
ひと昔前に流行った、モノクロ画像の一部だけをカラーにするデザイン技法をご存知ですか?
当時はその方法が斬新でしたが、現在はある種、定番化された馴染みのあるデザインの手法となっています。
定番化されたデザインとはいえ、私も大好きな手法ですし、見せ方や表現の仕方、デザインの仕方によって、いかようにもカッコよくなります。
そこで、今回はモノクロ画像の一部だけをカラーにする技法と合わせて、色相を使ったカラーバリエーションの作り方も紹介したいと思います。
内容がサクッと分かる目次
Photoshopのモノトーンと色相を使いおしゃれな広告風に魅せる!
今回は、こちらの画像を使用します。
画像をアップにすると、少しだけ化粧ノリと毛穴が目立つので、そこだけ補正したいと思います。
肌のレタッチについてのやり方は、今回は割愛させていただきます。
興味のある方は、過去記事をご覧ください。
レタッチした画像はこちらです。
元の画像がとても綺麗なので、ほんの少し手を加えただけです。
Photoshopで画像をモノトーン処理する
まずはレタッチした画像に、モノトーン処理をします。
最初にレタッチ済み画像のレイヤーを複製します。
この複製レイヤーにモノトーン処理を加えていきます。
イメージ→色調補正→色相・彩度
項目の「彩度」のバーを左側に寄せ、設定値を「-100」にします。
彩度とは、文字どおり色の鮮やかさのことをあらわし、設定値を上げると色鮮やかになり、設定値を下げると色鮮やかではなくなります(=色がなくなる)。
なので、彩度の数値を限界まで下げると、モノクロ画像になるのです。
彩度を下げた後、トーンカーブをつけて、少しコントラストのあるパッキリした画像にします。
イメージ→色調補正→トーンカーブ
この辺の画像処理は好みやイメージによるので、みなさんお好きなように調整してください。
ひとまず、こちらでモノクロ画像はできました。
簡単ですね。
彩度を下げることにより、カラーモードをグレースケールにしなくても、モノクロ画像を作ることができます。
グレースケールにしてしまうと、ファイルの色の情報をすべて破棄してしまいますが、彩度を下げるだけだと、見た目だけがモノクロの状態で、カラー情報は破棄していないRGBのままとなります。
モノクロ印刷をかける場合は、グレースケールにした方が良いのですが、今回作るデザインはカラー部分も必要なため、RGB(DTPの場合はCMYK値)を保持します。
また、彩度を−100まで下げたモノクロと、グレースケール設定のモノクロは、
RGBで形成している色と、白黒で形成している色なので、同じモノクロでも厳密には色も違って見えるのでご注意ください。
どちらの場合も、その他の色調補正を行い、自分のイメージに合わせていく必要があります。
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カラー部分の抽出
それでは続いて、カラーにしたい部分の抽出をします。
今回の場合は、唇をカラーにしたいと思います。
やり方は、簡単です。
まずは準備として、元のカラー画像からコピーした唇だけを抽出した「唇レイヤー」を作り、その唇レイヤーをモノクロ画像の上に置きます。
これだけです!
モノクロ画像の一部分にカラーを追加することができました。
とても簡単ですよね!
カラー部分の色変更
さらに、「色相」を使い、口紅の色を変えて、様々な色のバリエーションを作ります。
毎度のことですが、補正を加えていくために別でレイヤーを複製します。
唇レイヤーを複製して、複製レイヤーに色の変更を加えていきます。
イメージ→色調補正→色相・彩度
先ほど、彩度を設定した同じダイヤログボックス内に、「色相」という項目があります。
こちらのバーを右に左に移動すると色味を変更してくれます。
どんな色になるかは、元画像によって異なるので、自分でバーを動かしながら、プレビュー表示で確認しながら試してみてください。
色相を調整して、青のような紫のような口紅にしてみました。
境目や口の内側など、うまく色が乗ってくれない部分は、手作業で補正していきます。
修復ブラシツールや、ブラシツールで色を塗っていきます。
「色相」を調整すれば、簡単に口紅の色味を変更することができます。
「色相」の調整だけでなく、色の濃淡を付けるために、トーンカーブなどのその他の色調補正をしても良いです。
こちら上の画像の真っ赤な口紅の色は、「色相」と「トーンカーブ」で色の調整をしました。
【仕上げ】Photoshopでモノトーン広告風に仕上げていく
モノクロ画像の中で、「口紅だけに色が付いた」画像を作ってみました。
これらをパーツの一部として使い、広告っぽくデザインしてみました。
画像をモノクロにして、一部だけ色をつけた画像処理のやり方は思いの外簡単なので、是非参考にしていただければと思います。
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