こんにちは、emikiです。
今回は、またまたPhotoshopの機能のすごさを紹介する回です。
以前、Photoshopを使ったレタッチ・合成技術として、以下の2つの方法を紹介しました。
多少なり操作と技術が必要な方法だったのですが、今回はPhotoshopを使った最も簡単でスピーディーな合成の方法を紹介します。
それは、「コンテンツに応じる」という機能です!
内容がサクッと分かる目次
「コンテンツに応じる」を使って、超高速!画像補正
こちらの画像で、赤色に囲んだ部分の雲を消してみましょう。
Photoshopで通常どおり補正をかけるなら、「修復ブラシツール」や「スタンプツール」などを使って消していく方法がスタンダードです。
しかし、「コンテンツに応じる」機能を使えば一瞬で雲を消してくれます。
しかも、やり方は超簡単!!
①消したい部分を選択範囲で囲む
まずは、消したい雲を選択ツールで囲みます。
私は、なげなわツールで適当な部分を選択しております。
②「コンテンツに応じる」を設定
メニューバーから、編集→塗りつぶしを選択し、内容を「コンテンツに応じる」に設定し、OKボタンを押します。
※ショートカットキーを使えばさらに一瞬で「コンテンツに応じる」の効果を適用してくれます。
MACの場合のショートカットキーは、[shift]キー+[F5]キーです!
③超高速で合成の完了!
はい、完成!
「コンテンツに応じる」機能を使えば、一瞬で雲が消えました。
雲があった部分に空を形成するように合成されています。
Photoshopが周りの情報を拾い、どのような合成を適用したら良いのかを瞬時に判断してくれているのです。
いや〜本当にすごい技術ですね〜!
超高速で合成が完了しました!
この機能を使えば、誰でも簡単に合成ができてしまいます。
しかし、完成画像をよく見てみると、合成によるつなぎ目のような不自然さが節々に残っています。
そこは制作者サイドで都度で確認して、修復ブラシツールなどで綺麗に整えましょう。
それでは、さらに適用例をあげていきます。
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Photoshop「コンテンツに応じる」の適用例
Photoshop「コンテンツに応じる」で笑じわを消す
こちらの女性の笑じわを「コンテンツに応じる」で消しましょう。
顔のニキビやシミ、シワなどは一瞬で消せます。
同系色の中に、ポツンと違う色がある場合は、コンピューターも認識しやすいためか、簡単に消すことができるようです。
Photoshop「コンテンツに応じる」で建物を消す
こちらの右側にある茶色の建物を「コンテンツに応じる」で消しましょう。
建物を一瞬で消せました。
すごすぎる!!
上手に選択範囲外の情報を拾って、合成されています。
しかし、建物を消した付近の画像をよく見ると違和感があるので、最終的には人の手での補正は不可欠となります。
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【注意点】コンテンツに応じる機能でうまく合成できない画像もある
こちらの、夏を感じさせる清涼感のある素敵な写真。
例のごとく、風鈴を「コンテンツに応じる」で消してみましょう。
なんの違和感もなく風鈴を消すことができました。
相変わらず、すばらしい合成っぷり・・・
それでは続いて、すだれにかかったアサガオを「コンテンツに応じる」で消してみたいと思います。
画像では見えにくいかもしれませんが、アサガオの周りを選択ツールで囲んでいます。
「コンテンツに応じる」を適用すると、確かにアサガオは消えました。
しかし、アサガオの後ろにあった「すだれ」がうまく復元されていません。
「コンテンツに応じる」機能は、このようにすべての画像を何でも上手に合成してくれるわけでありません。
背景が複雑なものは、生成されにくいのです。
さらに例を挙げていきます。
分かりにくかもしれませんが、ビル手前にある左側の木を、選択ツールで選択しています。
この木を「コンテンツに応じる」で消したいと思います。
ビル手前の木を「コンテンツに応じる」で消すと、上の画像のように、木は消えたものの、ビルがうまく復元されていません。
このように、対象のものを消すことができても、消した後に復元のための合成処理が難しい画像もあります。
特に、規則的に並べられた人工物などは、コンピューターで正確に認識して復元するのが難しい傾向にあります。
反対に、木や雲など自然のもの(規則性がないもの)は、消しやすく復元されやすい傾向にあります。
先ほどの画像に戻りますが、右上にあった木を「コンテンツに応じる」で消してみました。
ほぼ違和感がない状態で、消す&復元がされています。
合成する時の背景がシンプルな画像の方が、正確に復元してくれやすいということが分かります。
先ほどのすだれにかかっているアサガオの画像は、すだれは規則的で複雑な構造のため、コンピューターでは認識しづらく、復元がしにくかったようです。
一方、背景が空などシンプルな構造のものは、コンピューターも認識しやすく、復元もしやすいのです。
まとめ
「コンテンツに応じる」は非常に便利な機能ですが、画像によってはまったく使えないものもあります。
その辺を自分で判断しながら、「コンテンツに応じる」と合わせて、その他合成技法を駆使して修正していく必要があります。
ポイント
《コンテンツに応じるを適用しやすい画像》
肌の吹き出物や、青空にポツリと浮かぶ雲など、同系色の中に一部だけ違う色(補正したい部分)がある場合などは、コンピューターが識別してくれやすいので、「コンテンツに応じる」で簡単に補正することができる。
画像によっては様々な合成技術は必要ですが、簡単な合成なら「コンテンツに応じる」でも十分対応できるので、合成初心者の方、Photoshop初心者の方にはおすすめの機能です。
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