こんにちは、emikiです。
今回は、Photoshopだけを使って金属素材を作る方法を紹介します。
素材集や素材サイトを使わずに、1から金属素材を作ります。
ぜひ参考にしていただけると幸いです。
▲完成イメージ▲
錆びた感じの金属にロゴが刻印されているイメージ
内容がサクッと分かる目次
Photoshopで錆びた雰囲気の金属素材を作る
まずは、新規ドキュメントの作成を行います。
描画色は「黒色」、背景色は「白色」に設定しておきましょう。
金属素材のテクスチャーを作る下準備
金属っぽいテクスチャーを作るための下準備を行います。
「フィルター」→「描画」→「雲模様1」
雲模様のフィルターを適用します。
さらに続けて、同じレイヤーに効果を追加していきます。
「フィルター」→「ピクセレート」→「メゾティント」
メゾティントの設定を「粗いドット(強)」に設定します。
「雲模様1」「メゾティント」の効果を加えたレイヤーに、レイヤー名を設定しておきます。
(レイヤー名:Base)
ベースにさらに効果を加えていく
「Baseレイヤー」を複製します。
複製したレイヤーにさらに効果を加えていきましょう。
「選択範囲」→「色域指定」を使って選択範囲を作ります。
よりリアルな表現にするために、効果を適用する部分を抽出するためです。
「色域指定選択」とは、同じ色を選択範囲として抽出してくれる機能です。
今回は、画像の黒い部分を抽出したいので、不要な白い部分を削除します。
なので、色域指定のスポイトで、白い部分の色を拾います。
画面上だと見にくいかもしれませんが、白色の部分が選択されている状態になっています。
選択した状態で「delete」キーを押すと、白い部分が削除されます。
分かりやすく赤背景を敷いてみると、このような仕上がりになります。
※赤背景は、選択範囲を見やすくするためだけに作ったので、本来は必要がないレイヤーです。
黒い部分だけを抽出したレイヤーに、さらに効果を加えます。
「フィルター」→「ぼかし」→「ぼかし(ガウス)」
「ぼかし(ガウス)」の効果は、半径4.0pixelと設定しました。
複製したレイヤーに関しての効果は、以上で完了となります。
もう一段階効果を加えていく
一番最初に作成した、Baseのレイヤーを再度複製して、レイヤーの最上部に移動します。
先ほどと同様に、色域指定のスポイトで「白色」の部分を拾い、選択範囲を作成します。
選択範囲にある白い部分をdeleteキーで削除します。
すると、上の画像のような黒い模様が抽出されます。
※画面上の赤は、黒い部分を見やすくするために敷いているだけなので、本来は必要ありません。
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エンボスを使って金属の錆部分を作る
先ほど作った一番上にあるレイヤーをダブルクリックして、「レイヤースタイル」の編集画面を出します。
ここから、エンボス加工を施して、金属の錆のようなを演出します。
「ベベルとエンボス」にチェックを入れ、数値を設定していきます。
- スタイル・・・ベベル(内側)
- テクニック・・・ジゼルハード
- 深さ・・・136%
- 方向・・・上へ
- サイズ・・・10px
- ソフト・・・0px
- 角度・・・90度
- 高度・・・30度
- 光沢輪郭・・・上の画像参照
- ハイライトのモード・・・スクリーン
- 不透明度・・・50%
- シャドウモード・・・乗算
- 不透明度・・・76%
「グラデーションオーバーレイ」にチェックを入れ、数値を設定していきます。
- 描写モード・・・通常
- 不透明度・・・49%
- 角度・・・137度
- 比率・・・96%
以上でレイヤースタイルの設定は完了です。
すべての設定が終わったら「OK」ボタンをクリックしましょう。
レイヤースタイルを施したレイヤーの描写モードを「オーバーレイ」に変更します。
だんだんと、金属っぽいテクスチャーに見えてきませんか?
色を着ける(下地)
仕上げに、着色をおこないます。
着色用に新規レイヤーを作成します。
(レイヤー名を「金属グラデーション」としました。)
新しく作ったレイヤーにグラデーションをかけていきます。
グラデーションの色合いは、銅板に見えるような、茶色~おうど色で作ってください。
「グラデーションツール」で先ほど作った色のグラデーションを適用します。
グラデーションを開始したい位置から、グラデーションをかける方向へなぞると、完成します。
(今回は、斜め方向にグラデーションをかけたいので、左上から右下に向かってグラデーションをかけました)
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色を着ける(全体)
色合いに、もう少し深みをもたせるために、さらに全体的にグラデーション効果をかけましょう。
「レイヤー」→「新規塗りつぶしレイヤー」→「グラデーション」
錆びた感じの金属を演出したいので、茶~青緑~赤茶色のグラデーションをつくってみました。
斜め方向にグラデーション効果を適用したいので、グラデーションの角度を120度に設定。
グラデーションレイヤーの描写モードを「ハードライト」に設定すると、金属素材の完成です!
金属素材にロゴを合成する
金属素材が完成したので、その上にロゴを合成してみましょう。
別で運営しているブログのタイトルロゴをそれっぽく合成してみたいと思います。
こちらのロゴはIllustratorで作成したので、Illustratorのデータからそのままコピー&ペーストをして使用します。
「スケボーに乗った猫」
「The cat which got on the skateboarding」
こちらの部分のロゴをコピーして、Photoshopに貼り付けます。
レイヤースタイルを適用してロゴにエンボス加工を施し、金属面と合成させましょう。
「ベベルとエンボス」にチェックを入れ、以下のように設定します。
- スタイル・・・ピローエンボス
- テクニック・・・ジゼルハード
- 深さ・・・75%
- 方向・・・上へ
- サイズ・・・7px
- ソフト・・・0px
- 角度・・・90度
- 高度・・・30度
- 光沢輪郭・・・上の画像参照
- ハイライトのモード・・・スクリーン
- 不透明度・・・60%
- シャドウモード・・・乗算
- 不透明度・・・76%
ベベルとエンボス内にある「テクスチャ」にチェックを入れ、タイルのようなパターンを選びます。
さらに、レイヤースタイルの「シャドウ(内側)」にチェックを入れ、以下のように設定します。
- 描画モード・・・乗算
- 不透明度・・・35%
- 角度・・・90度
- 距離・・・28px
- チョーク・・・0%
- サイズ・・・29px
「ベベルとエンボス」「テクスチャ」「シャドウ(内側)」を適用した感じがこちらです。
続いて、タイトルロゴの下に透かしで入っている「Skate×Design」というオブジェクトも追加していきましょう。
Illustratorから、「Skate×Design」オブジェクトをコピー&ペーストします。
Illustratorの元の不透明度が10%程度なので、上の画像だと貼り付けても見えづらいとは思いますが、Photoshopへの貼り付けは、きちんと完了しています。
「Skate×Design」オブジェクトにもレイヤースタイルのエンボス加工を加えていきましょう。
「ベベルとエンボス」にチェックを入れ、以下のように設定します。
- スタイル・・・ピローエンボス
- テクニック・・・ジゼルハード
- 深さ・・・135%
- 方向・・・上へ
- サイズ・・・7px
- ソフト・・・0px
- 角度・・・90度
- 高度・・・30度
- 光沢輪郭・・・上の画像参照
- ハイライトのモード・・・スクリーン
- 不透明度・・・20%
- シャドウモード・・・乗算
- 不透明度・・・76%
完成しました!
錆びた金属に、刻印されたようなロゴをイメージした作品です!
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最後に
いかがだったでしょうか。
Photoshopを使って、錆びた雰囲気のある金属素材を作成しました。
素材集や素材サイトからデータを引用しなくても、1から自分でPhotoshopを使って素材を作り上げることができます。
加工のかけ方や、設定値、色合いを変えるだけでも、また違った面白い出来になるので、当記事を参考にしていただき、いろいろ作ってみてください!
当ブログでは、そのほかにもPhotoshopだけで素材を作る方法を掲載しているので、興味のある方は、ぜひ参考にしてください!
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