今回は、Photoshopを使って「トイカメラ」で撮影したような、チープでポップな雰囲気のある画像の作り方をご紹介します。
少しだけ複雑な工程もありますが、Photoshop初心者の方でも問題なく活用できる方法なので、ぜひ参考にしていただけたらと思います。
内容がサクッと分かる目次
手順① レンズ補正で画像全体にゆがみをつける
こちらの庭の写真を「トイカメラ風」に加工していきたいと思います。
トイカメラで撮影した風合いを出すために、まず最初に画像全体に“ゆがみ”を足していきます。
ゆがみ効果は、以下の手順で適用することができます。
①フィルター
↓
②レンズ補正
「レンズ補正」を調整する画面が開くので、細かく調整していきます。
数値は以下の通りに設定しました。
※カスタム編集
ゆがみを補正:-28.00
垂直方向の遠近補正:+16
ご自身で用意した画像によって細かい数値や、ゆがませ方は異なると思うので、プレビュー画面で実際に確認しながら調整してみてください。
効果を適用し、画像全体にゆがみをつけました。
手順② 細かいゆがみを加えていく
画像の細かい部分にもゆがみを加えていきます。
①フィルター
↓
②ゆがみ
ゆがみが調整できる画面が開きます。
左側のツールボックスにある「縮小ツール」と「膨張ツール」を使って、各所にゆがみ効果をつけていきます。
例えば、ゆがませたい部分を「縮小ツール」のブラシを使ってなぞると、なぞった部分が縮小されてゆがみが生じたかのように見せることができます。
ブラシの大きさは、右側の「ブラシツールオプション」→「サイズ」から変更できるので、プレビュー画面で確認しながらゆがみを適用してみてください。
直線部分をゆがませるように加工すると、それっぽく見えるのでおすすめです!
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手順③ 色調補正をする
続いて、色調補正を行います。
ポップな印象を持たせるために、こちらの色調補正の工程もとても大事です。
まずはトーンカーブの設定から行います。
①レイヤー
↓
②新規調整レイヤー
↓
③トーンカーブ
レイヤーに直接効果を適用するのではなく、調整レイヤーを使った方が後から効果を変更できるのでおすすめです。
コントラストを強めるために、トーンカーブの値は上の画像のようなグラフ値にしました。
この辺は加工する画像によって値が異なると思うので、プレビュー画面で確認しながらご自身で調整するようにしてください。
コントラストを強めることをを意識して加工してみてください!
続いて、画像全体に“赤み”を加えたかったので、「レッド値」を選択して少しだけ画像全体に赤みを足しました。
色調補正は、以上で完了です。
手順④ 画像にピントを作る
続いて、画像にピントを作る作業を行います。
まずは、今まで手を加えてきたレイヤーをコピーします。
レイヤーコピーのやり方
念のため、レイヤーコピーの方法をご紹介しておきます。
コピーしたい元のレイヤーをドラッグしながら、右下のある「+」アイコンまで持って行き、アイコン上でドラッグを離すと、レイヤーをコピーすることができます。
コピーしたレイヤーの中央部分を消しゴムツール(硬さ:0%)で削除します。
この工程は、画像の中心部分にピントを作ることが目的で、もしピントを右端や左端に持っていきたい場合は、その箇所を消しゴムで削除してください。
続いて、コピーしたレイヤーをぼかしていきます。
①フィルター
↓
②ぼかし
↓
③ぼかし(ガウス)
プレビュー画面で確認しながら、ボケ具合を調整します。
半径:7.0pixel
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手順⑤ ノイズ効果を加える
続いて、クラシカルな雰囲気を足すために「ノイズ効果」を加えていきます。
この辺は好みなので、不要な方はこちらの工程は飛ばしてください。
一番下にある、元のレイヤーを再びコピーします。
ノイズ効果を加えていきましょう。
①フィルター
↓
②ノイズ
↓
③ノイズを加える
量:64.94%
分布方法:ガウスに分布
「ノイズを加える」効果は、以上のような値にしました。
ノイズ効果を画像全体になじませるために、描写モードを「ソフトライト」に設定します。
手順⑥ 黒枠でフチ取る
最後に、画像全体に「トイカメラ風」な雰囲気を出すため、黒フチを足していきます。
まずは、トーンカーブレイヤーの下に新規レイヤーを作成します。
黒色のブラシ(硬さ:0%)を使って、画面のフチをランダムに黒く塗っていきます。
フチを作り終えたら、描写モードを「オーバーレイ」に設定します。
画像のフチが黒ずんでいるかのように、なじませることができました。
完 成!
以上ですべての手順は完了です!
いくつもレイヤーを重ねるので少しだけややこしい部分もありますが、ある程度Photoshopに精通している人なら簡単につくることができるので、ぜひみなさんも「トイカメラ風加工」に挑戦してみてくださいね!
最後にもう一度、「Before」「After」画像を掲載しておきます。
《Before》
《After》
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