「職業訓練からWebデザイナーになるのはやめとけ!」と言われることがありますが、このように言われてしまう理由は主に7つあります。
早速結論ですが、理由は以下の通りです。
周囲と授業スピードを合わせる必要がある
必ずWebデザイナーに就職できる訳ではない
どんな業界でも「やめとけ!」と言ってくる人がいる
授業内容が乏しい・実践向きではない
失業保険をもらいたいだけでモチベーションが低い人がいる
40代を超えるとWebデザイナーへの転職が難しい
「職業訓練からWebデザイナーになるのはやめとけ!」と言われていることも事実ですが、職業訓練校でWebデザインを学んだあとにWebデザイナーに転身した方もたくさんいます。
職業訓練校のメリット・デメリットを交えつつ、「職業訓練からWebデザイナーになるのはやめとけ!」と言われる理由を詳しく解説しますね。
この記事を書いている人
メーカーのインハウスデザイナーを9年経て、現在までフリーランスとして活動。
当サイト運営にあたり70校以上のWebデザインスクールを徹底調査しました!
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内容がサクッと分かる目次
職業訓練(ハロートレーニング)とは?
職業訓練(別名:ハロートレーニング)とは、仕事を探している人を対象とした公的な職業訓練制度です。
職業訓練では、キャリアアップや希望する就職を実現するために、必要なスキルや知識を習得することができます。
国や自治体が運営するスクールや、委託された民間スクールで訓練を受けることができます。
受講料は原則無料。(ただしテキスト代は自己負担)
様々な職種のハロートレーニングが展開されているので、自身が希望するキャリアアップを図ることができます。
公共職業訓練 | 求職者支援訓練 | |||
対象 | ハローワークで求職申込みをしていて雇用保険を受給している | ハローワークで求職申込みをしている | ||
実施主体 | 都立職業能力開発センター | 民間の教育訓練機関 | 民間の教育訓練機関 | 民間の教育訓練機関 |
特色 | ものづくり系科目が充実 | 専門的な技能を習得 | 社会人としての基本的なスキルと基礎的なパソコンスキルを習得 | 基本的なスキルに加え実践的な技能を習得 |
科目 | 機械加工 自動車整備 建築 造園 電気工事 塗装 印刷 ファッション 等 | 介護 医療・調剤事務 総務・経理事務 JAVA Webデザイン 旅行 貿易 不動産 等 | ビジネスマナー パソコンスキル 等 | 介護 医療・調剤事務 総務・経理事務 営業・販売事務 JAVA Webデザイン 等 |
期間 | 2ヶ月~2年 | 3ヶ月~2年 | 2ヶ月~4ヶ月 | 2ヶ月~6ヶ月 |
受講料 | 無料 ※テキスト代等は自己負担 ※1年以上の科目は一部有料 | 無料 ※テキスト代等は自己負担 |
職業訓練に通うメリット・デメリット
職業訓練校に通うメリット・デメリットも説明しますね。
メリット
・無料で受講できる
・就職活動においてハローワークのサポートを受けられる
・失業保険をもらいながら学べる(場合によっては給付の延長あり)
・同じ志を持った仲間を見つけやすい
デメリット
・倍率が高いコースもある
・入校に試験や面接がある
・毎日学校に通わなければならない
・離職期間(ブランク)が空いてしまう
・学校やクラスの雰囲気が合わないとキツイ
・クラス制なので授業の進みが遅い(または早い)
職業訓練校に通う大きなメリットは、やはり金銭的な負担が大幅に減ることです。
公共職業訓練の場合は学びながら失業保険をもらえるので、当面の生活費をまかなえる点も大きな魅力です。
デメリットとしては、金銭的な面で優遇してもらえる分、融通が効かないこと。
国の支援となるので、厳しい入校条件があったり、入校に際しての試験があったり、すべての授業に必ず出席しなければならない…といった決まりもあります。
受講料金が無料になる大きなメリットがあるものの、その反面で融通が効きにくいデメリットも。
そのほかにも「職業訓練校でWebデザイナーを目指すのはやめておけ!」と言われる理由について、深堀していきますね。
職業訓練でWebデザイナーやめとけ!と言われる7つの理由
職業訓練校の概要やメリット・デメリットを理解したうえで、「職業訓練からWebデザイナーになるのはやめとけ!」と言われる理由をひとつずつ解説していきます。
理由① 授業内容が難しいと言われている
職業訓練校のWebデザイン科の授業内容は「難しくてついていけない!」というイメージが、世間的に先行しているようです。
もちろん「簡単です」とは言い切れませんが、本人のやる気に大きく依存する部分が大きいんです。
モチベーションを高く持ち続け、通学期間中にしっかりと学び切ることができれば、授業においていかれることはありません。
「授業内容に不安がある」
「自分がWebデザイナーに向いているかどうか分からない」
という人は、志願の前に担当職員の方に相談してみてくださいね。
実はWebデザイン専攻の希望者は多く、倍率が高い(2〜3倍)です。
せっかく高倍率を勝ち抜いて職業訓練校でWebデザインを学んだのに、挫折してしまっては時間もチャンスももったいないですよね。
そうならないためにも、事前に不安材料は解決しておきましょう。
ちなみに、デザインにはクリエイティブな感性を必要としますが、コーディングといってデザイン内部の構築をする作業は、どちらかというと理系の方が有利と言われています。
もちろん文系でもバリバリコーディングをする人もいますし、学習次第で苦手の克服も可能です。
いずれにせよ、本人の努力次第で「Webデザインが難しい…」といった壁は乗り越えることができます。
理由② 周囲と授業スピードを合わせる必要がある
職業訓練校では、講師1人(補助で+1人の場合もある)に対して、生徒数十人が授業を受けます。
完全初心者スタートの生徒もいれば、前職で簡単なWeb知識を培っていた生徒もいたり、元から持っているWebスキルが人それぞれ異なります。
しかし授業は、全体の習熟度を見ながら進むので、
「授業の進みが遅くて退屈…」
「早すぎて授業についていけない…」
というふうに、同じ授業に参加しているのに両極端な感想を抱いてしまうこともありえるということです。
周囲の進捗を気にすることなくマイペースに授業に取り組みたい人には、正直にいうと職業訓練校はあまりおすすめできません。
理由③ 必ずWebデザイナーに就職できる訳ではない
職業訓練校のWebデザイン科を卒業したからといって、必ずみんながWebデザイナーになれる訳ではありません。
これはWebデザイン科に限らず、職種問わず職業訓練校全体に言えることです。
もっと間口を広げると、職業訓練校に限らず民間のWebデザイン専門スクールに通ったからといって100%デザイナーになれる保証はありません。
やはり採用側も、できるだけ優秀な人材を採用したい訳です。
スキルが劣ったり、未経験からの転職だと不利になってしまうことも事実なんです。
だから尚更、職業訓練校に通っている間は全力でWebデザインのスキル習得に臨まなければなりません。
もし何が何でもWebデザイナーになりたいのであれば、転職保証付きの民間Webデザインスクールの受講を検討してみてくださいね。
理由④ どんな業界でも「やめとけ!」と言ってくる人がいる
どんな業界でも「やめておけ!」と揚げ足を取ってくる人は、必ずいます。
Webデザインの業界だけではありません。
揚げ足を取る理由として考えられるのは、以下の通りです。
自分が経験者で大変な思いをしたから(現役デザイナーなど)
自分がWebデザインの勉強で挫折したから
自分が大変な思いをしたが故に親切心で「やめとけ」と言う人もいます。
自分が挫折したから、今からWebデザインを学ぶ人を蹴落としたいという嫉妬心から「やめとけ」言う人もいます。
Webデザイン業界に対する考え方は、本当に人それぞれだし才能やセンスによっても変わります。
なので「Webデザイナーなんてやめておけ!」と言う人もいれば、「Webデザイナーは天職!」と言う人もいます。
極論自分自身でしか判断できない部分でもあるので、あまり周りのネガティブな意見に流されずに、自分が本当にやりたいことや考え方を吸収するようにしてくださいね。
理由⑤ 40代を超えるとWebデザイナーへの転職が難しい
40代を超えると、Webデザイナーへの転職はかなり難しいです。
実際に職業訓練校の年齢層は20代〜30代前半が圧倒的に多く、アラフォー世代は少ないというお話を聞きました。
また、先日職業訓練校卒業生にお話を聞いた際、実際に40代未経験からWebデザイナーとして再就職をしたい人はいなかった!という厳しい意見もありました。
もちろん0人ではないと思いますが、転職活動は相当難航することは覚悟しておきましょう。
40代からのWebデザイナーへの転職であれば「やめておけ!」と言われるのも、業界的には納得の理由と言えます。
ただし、副業・お小遣い稼ぎ程度の収入で良ければ、40代からでもWebデザイナーとして活動しやすいです。
副業の案件を紹介してくれるTechAcademyやFammなどの民間スクールもおすすめです。
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理由⑥ 授業内容が乏しい・実践向きではない
職業訓練校のWebデザイン科は「3ヶ月」「6ヶ月」のカリキュラムです。
美術大学や通年制の専門学校に比べたら短期間のスクールになるので、授業内容も縮小されてしまいます。
特に3ヶ月コースは、必要最低限のスキルを集中して学ぶので、卒業後いざ仕事についても「授業で習ってない!分からない!」といったことも十分にあり得ます。
また、私は実際に職業訓練校のWebデザイン科を受講した方にお話を聞いたのですが、実践向きではない印象も受けました。
なぜなら、受講中はWebデザインの基礎的な部分を中心に学ぶからです。
未経験スタートなので基礎学習はともて大事なんですが、仕事となると基礎ばかりでは役に立ちません。
経験を積まないことには、この辺はクリアにできないのですが、民間専門スクールだと実践向きのカリキュラムを採用しているスクールが多いです。
しかしながら、職業訓練校でも卒業までに一人でWebサイトを作れるようになるカリキュラムも組まれているので、まったく実践向きではないと言ったことはありませんのでご安心ください。
理由⑦ 失業保険をもらいたいだけのモチベーションが低い人がいる
職業訓練校は、学費がすべて無料です。
しかも失業保険をもらいながら受講することができるので、中には失業保険を延期してもらいたいだけの人もいます。
その場合、モチベーションに大きく違いが出てくるんですね。
本気でWebデザイナーになりたくて通っている人
給付金をもらうために義務感で通っている人
実際にモチベーションの違いから、クラス内でいざこざがあったという体験談もお聞きしました。
本気でWebデザイナーを目指して転職を考えている人に取ったら、正直よろしくない環境です。
両者では、モチベーションに大きな差が出るので、給付金目的で通っている人とは適度な距離を置いた方が良いでしょう。
周りの環境に流されることなく、自分の将来に向かって学習を貫き通す意志を持つようにしてくださいね。
「安くWebデザインを学びたい!」という理由から職業訓練校を考えている人は、経済産業省が主催するスキルアップ支援事業の利用がおすすめです。
対象の民間スクールを受講すると、受講料金から最大70%のキャッシュバックを受けることができます。
民間スクールを受講するメリット
- 実践向けカリキュラムが組まれている
- 分からないことをいつでも相談できる
- オンライン対応で全国どこからでも受講可能
- 転職保証付き
- 副業案件の紹介あり
- マンツーマン指導あり
講師と一対一で、自分のペースや能力に合ったやり方で進めることができるのが、民間スクールの強み。
転職保証や副業案件の紹介など、卒業後を見越したサポート体制が整っているのも、民間スクールならではです。
職業訓練校にはないメリットがたくさんあるので、ぜひ受講料金が最大70%割引になるスキルアップ支援事業と合わせてご検討くださいね。
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職業訓練でWebデザイナーやめとけ!と言われる7つの理由まとめ
「職業訓練からWebデザイナーになるのはやめとけ!」と言われる理由を、もう一度まとめますね。
周囲と授業スピードを合わせる必要がある
必ずWebデザイナーに就職できる訳ではない
どんな業界でも「やめとけ!」と言ってくる人がいる
授業内容が乏しい・実践向きではない
失業保険をもらいたいだけのモチベーションが低い人がいる
40代を超えるとWebデザイナーへの転職が難しい
文章だけ読むと不安に思うかもしれませんが、本人のやる気次第では十分に職業訓練校のWebデザイン科からでもWebデザイナーに転職することができます。
無料で勉強できることも大きなメリットに働きますし、やるからには本気でWebデザイナーを目指して欲しいです。
ただ、本音をいうと、職業訓練校よりも民間のWebデザインスクールの受講がおすすめです。
なぜなら職業訓練校よりも民間Webデザインスクールの方がメリットが多いから!
民間スクールを受講するメリット
- 実践向けカリキュラムが組まれている
- 分からないことをいつでも相談できる
- オンライン対応で全国どこからでも受講可能
- 転職保証付き
- 副業案件の紹介あり
- マンツーマン指導あり
- 入校試験がない
今なら受講料金が最大70%キャッシュバックになる経済産業省主催のキャリアアップ支援事業を開催中!
かなりお得な金額でWebスキルを身につけることができます。
支援事業はいつまで開催しているか分からないので、ぜひこの機会にご利用してくださいね!
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