こんにちは、emikiです。
今回は、合成の定番的なやり方ともいえる、2つの画像を違和感なく組み合わせる合成方法を紹介したいと思います。
その他Photoshop合成・レタッチ記事はこちら
内容がサクッと分かる目次
Photoshopで2つの画像を違和感なく合成する方法
今回は、この2つの画像を合成します。
森林の画像と、花嫁の画像です。
森林の画像を背景にして、木漏れ日部分に花嫁を配置し、『森林の中に佇む花嫁』の画像を作成しようと思います。
合成する画像を選ぶ注意点として、2つの画像は同じ画角から撮影されたものを選ぶようにしましょう。
例えば、背景画像は煽り気味の写真なのに、合成する画像は俯瞰気味な写真だと、目線がちぐはぐになってしまい、言わずもがな合成に違和感が生じてしまいます。
合成がうまくできるような素材選びも大事です。
①花嫁の画像を切り抜き
まず最初に、花嫁の画像を切り抜きます。
切り抜きの方法は様々ありますが、私はパス抜きで花嫁を切り取りました。
花嫁の部分だけを切り抜きました。
②花嫁の画像を森林画像に移動する
合成先の森林画像に、先ほど切り抜いた花嫁の画像を移動します。
はい!合成、完成しました〜!
・・・という訳には、もちろんいきません。
合成初心者は、これで作業完了としてしまうかもしれませんが、このままだと背景画像と、花嫁画像が「いかにも合成しました」という印象で、ミスマッチです。
・背景と花嫁の色が合っていない
・光と影の入り方が不自然
など、補正すべき箇所は、たくさんあります。
合成し合う2つの画像の光源を意識しながら「光」と「影」を合成していくことは、合成における大切なポイントとなるので覚えておきましょう。
③花嫁の色を背景に合わせる
花嫁画像の色補正をしていきます。
合成しあう2つの画像は色合いが明らかに違うので、花嫁画像の方を背景の森林画像に合わせて青みがかるように補正していきます。
色補正はトーンカーブで行います。
色補正を何度もする可能性がある場合は、花嫁レイヤーに直接トーンカーブをかけるのではなく、新規調整レイヤーを使います。
「レイヤー→新規調整レイヤー→トーンカーブ」
新規調整レイヤーを使うと、トーンカーブの効果だけのレイヤーが出来上がります。
花嫁の画像に直接トーンカーブの効果をかけていないので、色補正をミスしても何度でもやり直しができます。
注意点として、花嫁レイヤーにだけ効果が適用されるように、トーンカーブにクリッピングマスクをかけてください。
クリッピングマスクをかけておかないと、森林画像も一緒にトーンカーブの効果が適用されてしまいます。
調整レイヤーを使えば、色補正はいつでもできるので、一旦、こんな感じにしておきます。
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④影をつける
この状態では、まだまだ違和感のある合成画像です。
続いて、花嫁に影をつけていきましょう。
新しく影レイヤーを作成し、ブラシで影を描いてきます。
影の色は、黒〜グレーの色を使い、ブラシの硬さを「0%」に設定しています。
人物に近い際を暗い色にし、だんだん明るくなるようなグラデーションを描くように影を塗っていきます。
影を描いたレイヤーの設定をします。
描写モード→ソフトライト、不透明度を下げて、花嫁に影をなじませます。
花嫁にかかってしまった影の部分や、はみ出ている部分は消しゴムで消しましょう。
さらに、花嫁のドレス部分にも影を入れていき、立体感を出します。
描写モードや、影の色のつけ方は変えてますが、やり方は、前行程と一緒です。
影レイヤーをどんどん増やし、小分けに影をつけていきました。
いったん、この辺で影の合成は終了です。
⑤光を入れる
背景の森林画像は、上から光が漏れているイメージになります。
花嫁にも同じく光を差して、背景画像と花嫁が一体化するようにしましょう。
スポイトで、光の色を拾い、ブラシで光を描きます。
光のレイヤーの設定を、描写モード→スクリーン、不透明度20%にします。
⑥花嫁の輪郭をぼかす
花嫁と背景画像の境目がパッキリしすぎて、少し不自然なので、花嫁の輪郭をぼかします。
花嫁の輪郭をなぞるように、ぼかしツールを使ってぼかします。
⑦最終微調整
さらに画面全体に統一感を出すために、花嫁や背景に影と光を追加していきます。
顔、ベール、ドレスにハイライトとして光を入れ、
ブーケ、手元部分、ドレスにシャドウとして影を入れました。
やり方は、ブラシで効果を入れたい場所に色を塗って、不要な箇所に消しゴムをかけていく感じです。
ここでも、描写モード設定や不透明度の調整が鍵となります。
全画面表示で確認して、影をつけすぎた所など、違和感が残る場所を修正していきます。
微調整が整うと、完成です。
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Photoshopで2つの画像を違和感なく合成する方法まとめ
合成作業は、ただ2つの画像を組み合わせるだけではなく、2つの画像をどれだけ違和感なく「同じ場所にあるかのように」できるかが大切です。
そのためには、画像の色補正、違和感のないように光や影をつける、境目をぼかす、などの処理をする必要があります。
また、本文中では触れませんでしたが、合成における大切なポイントをもう1つ紹介しておきます。
それは、合成する画像同士の画像解像度をきちんと合わせることです。
もし、合成するもの同士の解像度が合っていないと、合成に違和感が生じます。
例えば、紙印刷に耐えれる350dpiの背景画像の中に、Webサイトで拾ってきた72dpiの小さな画像を合成するとした場合、明らかに両者の画像の鮮明度が違って見えるので、できればこの組み合わせは避けた方が良いです。
他にも、スタジオでプロのカメラマンが撮影した写真と、素人が旅行先で適当に撮った写真など、両者の写真の仕上がりに「クオリティの差」がある場合も、合成作業は大変です。
このように、合成する写真を見て、合成しやすい組み合わせかどうかも判断する力も必要になってくるので、合成写真の素材選びにも気を配るようにしてください。
それでは最後にもう一度、完成した合成写真を貼っておきます。
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