デザイナーといえば、毎日遅くまでの残業や休日出勤をするのは当たり前な業界です。
「激務で仕事が終わらないから遅くまでの残業は当たり前」
「定時退社なんて、一度も経験したことがない」
「みんな夜遅くまで頑張っているのに、雰囲気的に自分だけ定時では帰れない」
といったデザイナーがほとんどでしょう。
しかし、私は会社員時代、デザイナーにも関わらず「定時退社」をしていました。
なぜそんなことができたかというと、
仕事が忙しい時期と、暇な時期のメリハリをつけていたから
会社自体が無駄な残業を推奨していなかったから
これら①〜③の条件が揃っていたので、「定時退社」が割と簡単にできました。
定時退社は良いですよ〜!
プライベートの充実のみならず、仕事の効率もすごく上がります。
今回は、定時退社のメリット、デメリットを紹介します。
また、デザイナーが定時退社をすることが可能なのかについてもまとめたので、ぜひ参考にしてくださいね。
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内容がサクッと分かる目次
定時退社をする5つのメリット
私は、デザイナーにも関わらず「定時退社」をしていました。
あ!もちろん毎日ではないですよ。
仕事が忙しい期間はガッツリ終電まで仕事をしていましたが、その反面仕事が忙しくない期間は毎日定時で退社していました。
「定時退社」の旨味を一度味わってしまうと、病みつきになってしまいますね・・・
定時退社をすることで得られる5つのメリットを紹介します。
①プライベートの時間が確保できるので、公私共に充実してくる
残業なしで退社できると、必然的にプライベートの時間を多く確保できます。
終電まで仕事をしていたら、帰宅後は夕食を食べてお風呂に入って寝るだけの生活になってしまいますが、
定時に退社できると友人と飲みにも行けるし、ジムにも通えるし、趣味の時間にあてることもできます。
とにかく、プライベートな時間を確保できるので、良いことずくめなんですよね。
私は、週末に持ち越しそうな家事を平日のうちに済ましておいたり、趣味の時間に費やしたり、友人と飲みに行ったりして、平日のアフターファイブを謳歌していました。
毎日職場と自宅の往復だけだと、何を楽しみに生きているか分からないつまらない人生になってしまいます。
(もちろん、仕事が生きがいの人もいるとは思いますが、私のように仕事人間ではない人種は特に)
しかし、定時退社をすることでプライベートな時間を充実させることができるので、逆に仕事への意欲も湧いてきます。
なので定時退社することは、本当におすすめですよ!
②睡眠時間がきちんと確保できる
毎日終電で帰宅すると、自宅に帰れるのは深夜1時過ぎ。
ご飯、お風呂、その他プライベートな用事を済ませて就寝に着くのは3時くらいになります。
翌日も朝から仕事の場合は、4〜5時間程度しか睡眠が取れません。
完全に寝不足ですよね。
私は睡眠時間が確保できないと朝の体調は最悪になるので、このような生活を繰り返していると、100%体を壊してしまいます。
中には毎日4〜5時間睡眠でも全然平気な人もいますが、人それぞれの「体質」による部分も大きいので、短時間睡眠が無理な人には無理なんですよ。
定時退社できるとプライベートな時間が増えるのに加えて、睡眠時間の確保もできるので健康にもとても良いんですよね!
③仕事の生産性が上がる
連日の残業で寝不足。
寝不足は、仕事のパフォーマンスや集中力を低下させてしまいます。
1〜2日くらいの寝不足なら、気合いでなんとか乗り越えられますが、慢性的な寝不足になると・・・
仕事中はいつも眠気に襲われて、全然仕事がはかどらず、思考回路も停止状態になってしまいます。
万全のコンディションで仕事にのぞんでいるとは言えない状態となり、普段なら5分でできてしまう簡単な作業も30分もかかってしまうことも・・・
これらは残業が原因による、寝不足・休息不足が招いた仕業であり、定時に退社してアフターファイブで仕事のストレスを発散して、寝不足にならない生活習慣を送っていたら解決する問題ですね。
④仕事のストレスが溜まりにくい、解消しやすい環境になる
その日に仕事で嫌なことがあっても、定時退社できればアフターファイブで解消することも可能です。
私の場合は、飲みに出かけたり、趣味で体を動かしたりしてストレスを発散していました。
その結果、その日の仕事のストレスは、その日のうちに解消できていたので、次の日は気持ちを新たに切り替えて仕事にのぞむことができました。
平日に仕事以外の時間を確保することは、とても大事なことです。
仕事以外のことをして頭をいったんリセットすると、翌日の仕事へのモチベーションにつなげることができます。
⑤「勤務時間内に仕事を終わらせる」=「仕事が早い」と評価される
定時退社をすることって、簡単そうに見えて意外と難しいですよね。
環境的に「定時退社しづらい」という面もありますが、勤務時間内にその日の仕事を終わらせなければならないため、個人の仕事の進め方の裁量が問われます。
仕事を抱えている量にもよるので一概には言えませんが、同じ仕事量を考えた場合。
毎日残業をしてしまう人と、定時退社をする人、確実に後者の「定時退社をする人」の方が「仕事ができる人」という評価になります。
しかし残念ながら、「定時退社をする人=仕事をサボっている、仕事をしない」という考えや、「残業をやってこそ仕事ができる人」という考えを持った人もいるので、難しいところなんですが、時間配分を考えながら仕事を進めるのってマジで大事ですよ。
定時も気にせずダラダラと惰性で仕事をするよりも「○時までに絶対に終わらせる!」と考えて仕事に取り組んだ方が、気合の入れ方も違うし、仕事の進め方も違うはずです。
社会人経験を積むにつれ、仕事を時間通りにテキパキとこなす能力も必要になってきます。
時間を気にせずいつまでもダラダラと仕事をするという考え方は、どこかで改め直した方が良いと思うのです。
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定時退社をするデメリット
定時退社は正義!メリットしかない!と思いきや、「定時退社をすること」のデメリットももちろんあるので、紹介します。
場合によっては社内の評価を下げてしまうこともある
「アンチ定時退社」
「残業至上主義」
というブラック気質の社風の会社では、定時退社をすること自体が難しかったりします。
定時退社することが、社内の評価を下げてしまう一因になるわけですからね。
会社的に「定時退社OK」な社風でも、直属の上司や周りの同僚・後輩が「残業至上主義」だった場合も、定時退社がしづらいこともあります。
せっかく頑張って勤務時間内に仕事を終わらせたとしても、社内の評価が上がらない(むしろ下がる)のは、最悪な状況ですよね・・・
定時退社できるかどうかは、務める会社の管理の仕方による部分も大きいということも、現実です。
残業代が稼げない
定時退社をすると残業代が支払われないので、「お金を稼ぐ」ことだけに焦点をあてると効率的には稼げません。
仕事はとっくに終わっているのに残業代欲しさに無駄に残業をすることは厳禁ですが、定時退社をすると残業代を稼ぐということ自体はできません。
その代わりに、定時退社をするとお金では買えない「時間」を手に入れることができるのですが。
しかし、残業代がもらえるだけまだマシな方でしょう。
デザイン会社の中には、年俸制だったり、みなし残業だったりして、残業代が支払われない会社も多くあります。
「お金を稼ぐ」という大きなモチベーションを剥奪されて、さらに長時間残業をしなければならないわけですから、相当しんどいですよね。
アフターファイブにお金を使ってしまう
定時退社をすると、自分のプライベートな時間が充実してきます。
飲みにいったり、趣味に時間を費やしたり・・・
気づけば、交際費などにお金を使いすぎてしまうこともあるので要注意です。
反対に残業続きだと、お金が貯まるんですよ。
①残業代を稼げる
②忙しくてプライベートで遊ぶ時間がないため、出費を抑えることができる
この2つの理由が相まって、お金が貯まりやすくなるのです。
働けば働くだけお金を稼ぐことができる環境なら、みんな頑張って残業もしますよね。
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うまく定時退社をするコツは、仕事にメリハリをつける事と人間関係にあり!
当記事では「定時退社」を推奨しているものの、正直な話「定時退社をしたいけどできない」「周囲の目が気になってやりにくい」という人も多くいらっしゃるでしょう。
そこで、定時退社が上手くいくコツを紹介します。
仕事にメリハリをつける
定時退社をしたいなら、「忙しい時期は、きちんと仕事が終わるまで残業をする。」
これをきちんと守ることが前提です。
定時が来たからといって、今日中に終わらせなくてはならない仕事を途中で投げ出すことなんて、絶対にやってはならないことです。
忙しい時期にガッツリ残業をしていると、周りからは「いつも残業頑張っているから、仕事が忙しくない時期くらい定時で帰りなよ」と、暖かい目で定時退社を承知してくれる効果もあるんですよ。
忙しい時期とそうでない時期の仕事に、メリハリをつけることで「定時退社」のハードルが下がるのです。
私の場合は2ヶ月ぐらいガッツリ残業して、1〜2ヶ月定時退社という周期で仕事にのぞんでいました。
やるべき残業にはきちんと取り組み、仕事のメリハリをつけて、日頃からの信頼関係を築いておくことが大切なんですね。
円満に定時退社をするために、社内の人間関係をきちんと形成しておく
円満に定時退社を行うためには「社内の人間関係」の形成は不可欠です。
社内で良好な人間関係を築くことはもちろん、周りへの気遣いも大切です。
「定時退社」で帰宅する場合は、「今日の自分の仕事は終わったので、何か手伝えることはありませんか?」など、退社前に一言周りに声をかけておくだけでも好印象です。
また、「今日は用事があるので定時には帰宅します」と、早めに宣言しておくのも効果的。
毎日使える手ではないのですが、今日だけは早く帰りたい!という時には使ってみてください。
定時退社しても嫌味にならないような円満な人間関係を社内で築いておけば、定時退社するプレッシャーをそこまで感じなくなります。
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デザイナーだけど定時退社したい!
サボったり惰性で残業している訳ではなく、本当に休む間も無く、毎日深夜まで残業している人も多くいらっしゃるでしょう。
「このままだと体力の限界」
「このまま体力や精神力を削りながら働きつづけることに不安がある」
という人がいたら、デザイナーとして働きながら「定時退社」できる環境で働き直すことをおすすめします。
定時退社できる、おすすめのデザイナーの働き方は以下の2つです。
①派遣社員
②インハウスデザイナー(正社員)
毎日きっちり定時退社をしたい場合は、時間給で割り当てられている「派遣社員」という働き方がおすすめです。
インハウスデザイナーは、デザイン事務所に比べたら残業が少なめ。
残業代もきちんと支給されるので、労働環境が良いです。
(※もちろん会社によるので、面接時に事前に確認しましょう。)
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派遣社員、インハウスデザイナーの求人を探すなら「マスメディアン」がおすすめです。
マスメディアンは、広告・クリエイティブ業界に精通した「宣伝会議グループ」が手がけている転職エージェントで、業界に特化しているからこそ徹底されたサポートを受けることができます。
広告・クリエイティブ業界内の転職エージェントなので、我々デザイナーの気持ちを良く理解してくれるので、一般的な転職エージェントでは感じることができない、精度の高い転職活動を行うことができます。
転職エージェントなのでコンサルタントとの面談が必須なんですが、徹底サポートを受けることができるので、本気で転職に成功したい人にはおすすめできるサービスです。
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最後に
私はデザイナーだったにも関わらず、定時退社を経験し、定時退社の快適さを身に染みて感じることができました。
デザイン業界では「残業至上主義」のような根性論がいまだにはびこっている世界でもあり、正直なところ「定時退社」をすること自体があり得ない!という意見が多いことも確かでしょう。
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ただ、長時間労働の果てに自分の体を壊してしまっては元も子もありません。
別にデザイナーを辞めなくても、働く職場を変えるだけで、「定時退社可能」「残業少なめ」の会社で働くこともできるので、今一度自分の働き方について考え直してみてくださいね。
当記事を少しでも参考にしていただけると幸いです。
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