こんにちは、emikiです。
デザイナーが転職活動をする上で欠かせないツールは「ポートフォリオ」です。
転職活動のみならず、フリーランスで活動しているデザイナーも、自身の作品履歴を証明する上で、とても大切なツールとなります。
私自身も、過去にたくさんのポートフォリオを作成してきました。
そこで、今回はデザイナー必見!無料で作成できるポートフォリオサイトを紹介します。
転職活動の場合やフリーランスの場合など、シチュエーションに応じたサイト選びも紹介しているので、合わせて参考にしてみてください。
内容がサクッと分かる目次
デザイナーにとってのポートフォリオの役割とは?
デザイナーが転職活動を行う上で、履歴書・職務歴と必ずセットで必要なものといえば「ポートフォリオ」です。
もはや説明不要だとは思いますが、念のため説明しておくと、ポートフォリオとは自分の過去の作品集です。
自分が過去に作成してきた作品をまとめたものであり、それを転職活動先に提出することで、選考の判断材料として重要な役割を果たします。
企業側はデザイナーから提出されたポートフォリオを参考に、自社が求めているデザインスキルを持っているか、自社が求めているデザインのジャンルとマッチしているかなどを判断して、人材を選定していきます。
例えば、営業職で転職活動をするとします。
前職での実績をエントリーシートや面接で述べると思いますが、営業はその職種上、実物として目に見える成果や実績を転職活動先に提示するのが難しかったりします。
要は、実際に勤めてみないと判断しきれないという部分が発生するのです。
一方、デザイナーはポートフォリオを提出することにより、過去の自分の実績を判断できるので、「技術」や「デザイン力」に関してだけ言えば、転職前に企業側に伝えることができます。
企業側にとっても、転職者側にとっても、ポートフォリオは、お互いを理解し合う上でとても大切なツールなので、手を抜いたものを提出しないようにしなければなりません。
また、フリーランスデザイナーも、ポートフォリオで過去の自分の作品を提示することで相手に自分の実績を分かりやすく伝えることができ、仕事の獲得へとつながります。
転職活動、フリーランス活動、どちらにせよデザイナーにとって「ポートフォリオ」は名刺代わりのようなものなので、仕事を獲得するためには必ず準備しておく必要があるのです。
ポートフォリオの主な種類
ポートフォリオには、主に3つの種類があります。
- 紙ベースのポートフォリオ
- PDFなどで閲覧できるデータ化したポートフォリオ
- Webサイトで公開されたポートフォリオ
詳しく見ていきましょう。
①紙ベースのポートフォリオ
紙ベースのポートフォリオとは、紙に印刷された状態で閲覧できるポートフォリオのことです。
こだわるデザイナーは、きちんと製本デザインをして、冊子としてポートフォリオを作成する場合もあります。
製本して冊子にする場合は印刷代が高くついてしまうため、一般的には(主に転職活動の場合は)、家庭用プリンターで出力して、クリアファイルなどに挟んで提出する程度で大丈夫です。
しかし、フリーランスデザイナーなど他のデザイナーのポートフォリオと差別化したものを作りたい場合は、完成度の高い冊子を提出した方が印象が良いでしょう。
また、Web、映像、ゲームなど、普段は紙面展開していないデザイナーの場合も、紙ベースのポートフォリオを持っておくと便利です。
②PDFなどで閲覧できるデータ化したポートフォリオ
面接に進む前段階の書類審査の段階で、ポートフォリオの提出を求められることも多いです。
そのような時のために、PDFなどパソコン上で閲覧できるデータ化したポートフォリオを用意しておきましょう。
ポートフォリオ用のWebサイトを持っている場合は、そちらで対応しても良いのですが、Webサイトに個人情報を載せたくない、権利上の問題からWebに掲載できない、などすべての人がWebサイトに公開できるポートフォリオを持っているというわけではないので、その場合はデータ化したポートフォリオを持っておくと便利です。
紙ベースで作ったポートフォリオのデータを、PDF化したもので対応するのもアリです。
③Webサイトで公開されたポートフォリオ
フリーランスデザイナーは特に、過去の自分の活動実績として、Webサイトにポートフォリオを公開しておくと良いでしょう。
Webサイトに実績を公開するということは、全世界の人が閲覧できる状態ということなので、仕事の依頼が舞い込んでくるチャンスも大きいということです。
転職活動がメインのデザイナーの場合は、Webサイトに自分の作品を公開する必要性はそこまでないのですが、フリーランスの場合は、積極的にポートフォリオ用のWebサイトを作成しましょう。(同時にSNSでの宣伝もできれば良いですね。)
どの種類のポートフォリオを持っておくべき?
- 紙ベースのポートフォリオ
- PDFなどで閲覧できるデータ化したポートフォリオ
- Webサイトで公開されたポートフォリオ
3つのポートフォリオの種類を紹介しましたが、理想を言うと全種類のオートフォリオを用意した方が良いのですが、転職活動をメインで行うデザイナーの場合は、①〜③すべてを準備する必要性はありません。
- 書類選考の段階で提出を求められる「PDFなどで閲覧できるデータ化したポートフォリオ」
- 実際の面接の場で提出を求められる「紙ベースのポートフォリオ」
以上を用意しておけば問題ないでしょう。
また、面接の場にタブレット端末やパソコンを持参すれば、紙に出力せずともポートフォリオ代わりにもできるのですが、紙ベースの方が見やすかったり、昔堅気の会社などには重宝がられたりする場合もあるので、紙ベースのポートフォリオを用意しておいても損はないです。(企業によってツールを使い分けるのも方法の1つです。)
フリーランスデザイナーの場合は、合わせてポートフォリオ用のWebサイトを持っておくようにしましょう。
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デザイナーならポートフォリオは自分で作るべき?Web上の作成サイトに頼るのはダメ?
さて、デザイナーが仕事を探す場合に必須のツール「ポートフォリオ」ですが、デザイナーなら自分で作るべきなのでしょうか。
はたまた、Web上で作れる無料作成サイトに頼っても良いのでしょうか。
デザイナー自身の個性を見せたい、他のライバルデザイナーのポートフォリオと差別化したいのなら、ポートフォリオのデザイン自体自分で作るべきだと、私は思います。
私自身も紙ベースのみですが、すべて自分でポートフォリオをデザイン&作成しています。
ポートフォリオは、紙ベースにしろ、Web媒体にしろ、自分のデザイン力の腕の見せ所にもなります。
過去実績を見せる場でもあるのですが、ポートフォリオ自体が自分の作品にもなり得る格好のチャンスなのです。
無料の作成サイトを使ってポートフォリオを作る場合のメリット・デメリット
デザイナーなら、本領を存分に発揮できるポートフォリオの作成は自分で行った方が良いです。
しかしながら、
「ポートフォリオを作ったことがない未経験者」
「ポートフォリオを作っている時間がない!」
という人は、Web上に既存である「ポートフォリオ作成サービス」は、かなり重宝する存在となります。
ポートフォリオ無料作成サイトを使うメリット
- 手間なく簡単に作れるので、時間がない人におすすめできる
- 取り急ぎ簡単なポートフォリオを作りたい人におすすめ
- デザインに自信がない人でも高いクオリティーのポートフォリオが簡単に作れる
既存のテンプレートを使えば良いだけなので、ポートフォリオを作る時間がない、Webサイト構築の知識がない、ポートフォリオ自体を作ったことがない、という人には簡単にデザイン性の高いポートフォリオを作ることができるのでおすすめです。
しかし、無料作成サイトでポートフォリオを作るのは以下のようなデメリットも存在します。
ポートフォリオ無料作成サイトを使うデメリット
- 他者のポートフォリオと差別化できない(デザイン・レイアウトがかぶる)
- 無料で使える分、デザインに制限が出てしまう
- 無料で使える分、掲載できる作品数に制限がある
- 有料版は制限が緩和されるが、運用にお金がかかる
無料でできるポートフォリオ作成サービスのメリット・デメリットを理解した上で、それでもサービスを使ってポートフォリオを作りたい人に向けて、7つの作成サイトを紹介します。
無料でポートフォリオを作りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
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無料でポートフォリオを作成できるサイト7選
無料でポートフォリオを作成できるWebサービスを7つ紹介します。
1. Adobe Portfolio
デザイナー御用達の「Adobe」から提供されているソフト「Adobe Portfolio」。
デザイナーならAdobe Creative Cloudを契約している人が多いと思うので、Creative Cloud内から自由にダウンロードできます。
Creative Cloudを契約している人しか使えないので、「無料で使える」とは言い難いのですが、デザイナーとして働いている人ならほとんどライセンス契約していると思うので、問題なく使えると思います。
(または、月額980円からの利用も可能です。)
信頼のおけるAdobe社が提供しているポートフォリオ用のソフトなので、ページ数無制限で利用することができ、使用する上での制限もないため、デザイナーがポートフォリオを作るには一番おすすめできるソフトです。
機能面、信頼性などは他サイトと比べて群を抜いて優秀なのですが、Adobe Creative Cloudなどのソフトを導入していない人は利用ができません。別途契約する必要があるので「無料」で使用できるソフトではありません。
▽Adobe Creative Cloudを正規ルートで格安で手に入れる方法はこちらの記事から▽
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2. MATCHBOX
クリエイティブ求人に特化した転職サイト「マイナビクリエイター」が開発したポートフォリオ作成ツール「MATCHBOX」。
会員登録が必要になりますが、すべて無料で利用することができます。
また、「MATCHBOX」内で履歴書を自動作成できたり、Webサイト、紙出力、PDF化など、様々な媒体に対応できるポートフォリオを一度に作ることができる点も強みで、汎用性の高いポートフォリオを作ることができます。
「MATCHBOX」はすべて無料で使えますが、作品数は最大6ページ、48画像までしか掲載することができません。
デザインのジャンルにもよるとは思いますが、正直、ポートフォリオとして掲載する作品数としては少ない印象です。
3. Jimdo
Jimdo
ポートフォリオのみならず、無料でホームページを作成することができる「Jimdo」。
ポートフォリオ作成に特化したテンプレートもいくつか用意されているので、そちらを利用すると良いでしょう。
Jimdoは無料でも使えますが、無料版はいくつかの制限があるため、制限なく利用したい場合は、有料版へのグレードアップをおすすめします。
料金(月額) | ドメイン | サーバー容量 | 帯域幅 | |
無料版 | 0円 | Jimdoのサブドメイン | 500MB | 月間2GB |
PRO | 945円 | 初年度無料ドメイン | 5GB | 月間10GB |
BUSINESS | 2,415円 | 初年度無料ドメイン | 無制限 | 無制限 |
無料版は、容量制限があるため掲載できる作品数が制限されてしまいます。
作品数に応じて有料版への移行を検討もアリでしょう。
4. PORTFOLIOBOX
世界150カ国以上、100万人のクリエイティブパーソンに利用されている「PORTFORIOBOX」。
豊富なデザインテンプレートが用意されており、HTMI・CSSで自由にカスタマイズも可能です。
動画のアップロードが可能で、問い合わせフォームの設置もでき、ポートフォリオサイトとして多岐に活用できます。
無料で使える制限の幅も、他サイトに比べたら広い印象です。
料金(月額) | ドメイン | 画像制限 | |
無料版 | 0円 | - | 50枚の画像& 10ページ |
PRO | 6.9 USD | 独自ドメイン取得可能 | 1000枚の画像&無制限のページ |
英語表記で運用されており(一部日本語表記あり)、支払いがドルなので、完全なる日本人向けサービスではない点が少し難となりますが、英語に抵抗がない人にとったら実績も高いポートフォリオサイトなので、使用する価値はあります。
5. Salon.io
Salom.ioを使えば、誰でも簡単に視覚的にサイトを作ることが可能。
HTMLやCSSの難しい知識がなくても、画像やテキストをドラッグ操作するだけで、どこでも好きな位置に配置できます。
Webサイト構築の経験や知識がない人でも簡単にWebサイトを作れる点が強みです。
料金(月額) | ドメイン | 画像制限 | |
無料版 | 0ユーロ | サブドメイン | 3 ページ 画像 150 枚まで |
ベーシック | 4ユーロ | 独自ドメイン使用可能 | 10 ページ 画像 500 枚まで |
プレミアム | 8ユーロ | 独自ドメイン使用可能 | ページ数制限なし 画像 2000 枚まで |
ビジネス | 16ユーロ | 独自ドメイン使用可能 | ページ数、画像枚数 制限なし |
支払いがユーロですが、サイト自体はしっかりと日本語対応しているため、安心して利用できます。
無料版だと、掲載できる作品数が少なすぎるため、有料版へのアップグレードを検討する必要があるでしょう。
6. Strikingly
Strikinglyは、HTMLやデザインの経験は必要なく、視覚的にサイト構築ができるため、すぐにWebサイトを作れます。
シンプルで、わかりやすい操作性なので、 Webサイトを30分もかからずに構築することも可能です。
また、無料プラン含むすべてのプランにメールやチャットで相談できるサポートもあるので、アフターケアが手厚い点もメリットです。
(おそらく、チャットワークは英語でのやりとりとなりますが・・・)
料金(月額) | ドメイン | 帯域幅 | |
無料版 | 0ドル | サブドメイン | 月間5GB |
LIMITED版 | 12ドル | 独自ドメイン使用可能 | 月間50GB |
PRO版 | 20ドル | 独自ドメイン使用可能 | 無制限 |
すべての有料プランは、お試しで14日間無料で試すことができます。
サポート体制が手厚い点が嬉しいメリットとなるのですが、海外サイトなので、日本語対応をしているのかは不明です。
7. グーペ
グーペ
ポートフォリオ作成サービスは、海外サイトが多いのが現状で、支払いがドルやユーロで金額が変動したり、英語表記で理解できない仕様になっていたりと、何かと不便を感じてしまいます。
しかし、こちらの「グーペ」は完全に日本人向けに開発された日本のホームページ作成ツールなので、海外サイトが苦手という人でも安心して利用できます。
実は私もグーペを使ってホームページを作ってみたことがあるのですが、Web制作の経験がない人でも簡単にサイトを作ることができました。
グーペについて詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
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「グーペ」で簡単に安くホームページやポートフォリオサイトを作る方法
グーペは、Webサイトを作る知識がない人でも簡単に素早くサイトを作ることができます。
もちろん、ポートフォリオに特化したデザインテンプレートもたくさん用意してあります。
残念ながら、グーペには無料版はないのですが、最初の15日間は無料で試すことができるので、気になる方は、試しに利用してみてください。
料金(月額) | ドメイン | ディスク容量 | |
通常プラン | 1,000円 | 独自ドメイン使用可能 | 1GB |
DXプラン | 1,500円 | 独自ドメイン使用可能 | 5GB |
ビジネスプラン | 3,500円 | 独自ドメイン使用可能 | 50GB |
私もグーペを実際に使ったことがあるのですが、操作方法が本当に簡単です!
無料で試すことができるので(もちろん無料期間内の解約なら料金は一切発生しません。)、まずは無料で試してみてください!
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デザイナーの「転職活動」におすすめなポートフォリオ作成サイトは?
さて、ポートフォリオを作成できるサイトを7つ紹介しましたが、デザイナーの「転職活動時」におすすめできるサイトは、以下の4サイトです。
転職活動の場合は、その期間だけ使えれば良いので、有料版にアップグレードして長期的使う必要性はあまりありません。
無料で使える且つ、出来るだけたくさんの作品が掲載できるサービスを選ぶと良いでしょう。
「フリーランス」デザイナーにおすすめなポートフォリオ作成サイトは?
続いて、「フリーランス」デザイナーにおすすめできるポートフォリオ作成サイトは、以下の4サイトです。
無料で使える範囲内だと、掲載できる作品数が少ないため、各サイトの有料版へアップグレードすることを視野に入れておいた方が良いでしょう。
フリーランスデザイナーが仕事を獲得するには、実績や作品数は命です。
「無料で使える範囲」と、金銭的にケチるのではなく、有料版を使ってとにかく自分の作品をたくさんアップしておくようにしましょう。
最後に
今回は、デザイナーに向けて「ポートフォリオの役割」及び、「無料でできるポートフォリオ作成サイト」を紹介しました。
冒頭でも申しましたが、デザイナーにとってポートフォリオはとても大切な存在です。
仕事を獲得する大切なツールとなるので、決して手を抜かず、デザイナーのポートフォリオとして恥ずかしくないクオリティーのものを仕上げるようにしましょう。
当記事を少しでも参考にしていただけると幸いです。
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