私はデザイナー転職の経験が数回あるのですが、学生の頃に映像制作の勉強もしていたため、映像制作会社への転職も視野に入れていた時期もありました。
今回は、映像制作会社で実際に私が体験したブラックじみた面接(実技試験)についての体験談を紹介します。
注意喚起というか…ブラック面接というか…
実技試験が伴う面接はこのような事態も起こりえるよ!というひとつの体験談として参考にしてくださいね。
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内容がサクッと分かる目次
衝撃!面接&採用実技試験に10時間以上かかった
都内某所。
とある映像制作会社にて、私は面接・実技試験を受けに行きました。
採用担当から事前に届いた面接当日の、実技試験内容のメールを一部記載します。
画像スキャン
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データ起こし
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チェック
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パッケージ
こちらの一連の流れを行うので
終日お時間をいただけたらと思います。
メール文中には確かに「終日」という文字が書かれています。
「終日」とは、まる1日を意味します。
「さすがに、実技試験の段階で丸一日かかることはないだろう」と思い、この「終日」の意味を軽く受け流していた私は後に後悔することになります。
当日、面接自体は20分程度で終了しました。
そしていよいよ実技試験です。
実技試験って「仮」でテーマが出されて、それに沿った仕事をこなせるかの技術チェックをすることですよね?
まさか、実技試験で実案件をするとは思いませんよね?
なんと私が行った実技試験は、その制作会社が受けている依頼を、私が請け負い「実技試験」として行うことになったのです!!
もちろん事前のメールにもそのような旨の説明はなかったし、面接の際にもそのような説明はありませんでした。
画像スキャン
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データ起こし
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チェック
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パッケージ
こちらの一連の流れを行うので
終日お時間をいただけたらと思います。
メールにはこのような文面は記載されていましたが、この文面だけではまさか会社が請け負っている仕事を、私が実技試験の代わりとして担当するなんて思いませんよね。
採用者側としては、即戦力として本当に使い物になるかを見たかった部分もあると思うし、あくまでも「実技試験」であり「本当の仕事ではない」と言い張るのでしょう。
しかし、会話のやり取りから「これ絶対、本番の仕事をさせられてない?」と疑うべきポイントを感じ取れました。
(例:やたらと先方の意見を取り入れながら追加指示をしてくる、途中で新しいデータが届いたと追加でデータを渡される、その他にも会話の節々から感じ取るものがあった)
正直、
「なんだか、タダ働きさせられてない?」
という感じが否めませんでした。
採用実技試験とは、試験用の「仮テーマ」が設けられ、制限時間内にどれだけの作業量をこなせるかを図るものだと思っていたし、今まで経験してきた採用実技試験はまさにそんな内容ばかりでした。
しかし、私が今回体験した採用試験は、完全に仕事でした(苦笑)。
仕事となると、作ったものをディレクターに確認してもらい、指示のもとさらに修正という作業も発生してきます。
もちろん本当の仕事なのでディレクターは、出来上がった映像にはビシバシとダメ出しをしてきます。
普段とは違うパソコンや周辺機器を使い、突然に新しい環境で仕事を完璧に素早くこなすなんてなかなか難しですよね。
その結果、10時間以上も実技試験にかかってしまいました。
帰りの電車は終電でした(苦笑)。
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ブラック面接①実技試験を理由に働かされてる感が否めない
「こんな採用面接&実技ってあり得るの?」
と、実技試験中は常に心の底でモヤモヤしていました。
「仮」のテーマを与えられて、制限時間内に映像を制作するというのなら実技試験にふさわしいのですが、仕事として働かされるってどうなん?
採用担当者としては、れっきとした実技試験だと言い張るのかもしれませんが、
私が作った映像作品は、クライアントからお金をもらって会社の収入となっています。
しかし、私のような面接者はノーギャラなので、制作の際の人件費はかかってません。
事前に「実際に仕事を行なってもらいます。」という旨を言ってもらえれば、自分も納得の上なので仕方ないことだと思いますが、その説明もまったくありませんでした。
シコリしか残らない、超衝撃な面接&実技試験でした。
ブラック面接②他の面接者の評価を、平然と私の真後ろで言う
挙句の果てには、私が必死に作業している真後ろで
「〇〇さん(面接に受けにきた人)は技術がないからダメだろ〜」
「〇〇さんは使えないから〇〇(おそらく研修場所)行きだな」
などと、今まで面接してきた人の評価や悪口を平気で言っていました。
面接した人の評価はするべき重要なことかもしれませんが、実技試験真っ最中の私の真後ろで話すなよ、と感じました。
(ここまで行くと、ワザとかよとも思います。)
まったくもって、デリカシーの無さに不快でしかなかったです。
ブラック面接③いつの間にやら採用「扱い」になっている
さらには、会話の要所要所に違和感を覚えた言葉がありました。
その違和感とは、
「次来た時までに覚えてくれたら良いから」
「ここの使い方は徐々に覚えていってね」
・・・・・・??
「あれ?私、いつの間に採用になったの??」
「次も来ることが前提で勝手に話が進んでない?」
今のところ「採用」という言葉は、一切もらっていません。
なのでもし次も来てしまったら、「研修期間」という名目で、またタダ働きさせられるんじゃないかとも考えてしまいました。
経験不足を補うために「研修期間」を設けることが仕方のないことなんですが、給与が発生しないのはおかしい。
しかも私は上京&一人暮らしなので、周りに頼れる人がいなく、お金を稼がなければ生活ができないのです。
大事なことを告げてくれない会社。
(←こんな扱いを受けてしまうと、面接者をうまく使おうとしている下心を感じてしまわざるを得ない)
さらには、面接者の前で平気で他の面接者の評価や悪口をする。
(←モラルが欠如しすぎている)
こんな会社に就職してしまうと嫌な思いばかりしそうなので、
「この会社ないな」と心底思いました。
その場は何とか取り繕ってやり過ごしましたが(もちろん内心はイライラしていました)、
後日メールにてこの映像制作会社で働くつもりはないと丁重にお断りしました。
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ブラック面接に遭遇しない対処法は?
メールで事前に拘束時間と、作業内容は知っていましたが、「終日」が終電になるとは思いませんでした。
もし、終電で終わらなかったら、そのまま徹夜の勢いでしたしね。
私の技術不足・知識不足による部分もあるかもしれませんが、今回の苦い経験で「ブラック面接」というものを初めて体験しました。
某大手求人サイトでこの映像制作会社を見つけて応募したので、私以外にも「タダ働き」をさせられた人はいたでしょう。
もし、依頼された案件を面接者がいくつもこなしているのであれば、その案件の人件費はまったくかかっていないことになります。
もしそれが事実だとしたら、それってどうなんでしょうか。。。
面接・実技試験は、会社側だけでなく、こちら側もその会社の雰囲気をつかむために大切なことだと感じました。
ある意味、実技試験の段階でその会社の違和感に気づけたことは良かったのかもしれません。
「違和感」を感じてしまう会社にそのまま就職してしまうと、後々自分が痛い目を見ることは明白なので、面接・実技試験の際は「こちらも企業を見ている」という目線を持つことも大切ですね。
みなさんも、転職先選びに失敗しないように、じっくりと吟味して仕事を探すようにしてください。
また、もしブラック面接になるのではないか心配な人は、「転職エージェント」を利用するのがオススメです。
転職エージェントは、専任のコンサルタントが自身の転職活動をバックアップしてくれるため、企業側と自分の意見の相違が発生することはありません。
企業と転職者の中立的立場にいるコンサルタントが面接にも同行してくれるので、まずブラックな面接が行われることは考えられません。
デザイナーにおすすめの転職エージェントは、以下の2社です。
デザイナー求人ならデザイン業界に精通した【マスメディアン】
一般職なら未経験案件に強い【WORKPORT】
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転職関連については、こちらの記事でも詳しく書いているので、気になる方はご一読ください。
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みなさんも、くれぐれもブラック面接には気をつけてくださいね!