新卒入社する会社を決めるのは、今後の自分の人生を左右する大きな決断となります。
私は、その決断をミスってしまい、のちに大きく後悔することとなりました(苦笑)。
判断をミスった原因は会社側にも責任があるとは思うのですが、自分が「無知だったから」という理由も大きくあります。
そこで今回は私の失敗談を反面教師にしつつ、新卒入社を控える学生の方に向けて、新卒就職の際に失敗しない極意をご紹介したいと思います。
スポンサーリンク
内容がサクッと分かる目次
入社後発覚!新卒入社した先は「ブラック企業」だった
入社後、本格的に勤務をスタートし初めて気づいたのですが、「あれ?ブラック企業じゃない?」「なんか当初感じたイメージとまったく違うんだけど」と。
どのような部分にブラック臭を感じ、当初感じたイメージに違和感を感じたのかを、具体的に説明します。
社会保険に加入してもらえない
私は、正社員入社を果たすことができました。
しかし入社した会社は、社会保険等の一切が支払われていませんでした。
会社の福利厚生として、健康保険・厚生年金保険・労働者災害補償保険(労災保険)・雇用保険など様々な保障があります。
原則的に法人化されいている会社は、社会保険の加入は義務とされています。
その一切が支払われていないというのは、法的には完全にアウトな企業だったんですよね・・・。
当の本人である私はそのような危機感を一切持たず、健康保険、厚生年金保険(国民年金)に関しては、「自分で支払えばいいや」と思っていたので、特に気にしていませんでした。(住民税は、新卒1年目だったので、発生しなかった。)
ところが、後々に保険金未払いに関して、痛い現実に直面してしまいます。
会社の業績悪化によりある日突然の解雇通告を受けたのですが、雇用保険が支払われていなかったため失業保険が受け取れないという悲劇に見舞われたのです。
▽詳しくはこちらの記事へ▽
こちらもCHECK
ある日突然会社から解雇!!失業保険も貰えないなんて冗談じゃない!
続きを見る
>>ある日突然会社から解雇された・・・失業保険ももらえなかった話
自分自身が、税金や保険に関してなり疎く無知だったことが原因。
本来なら会社を辞める理由にもなるべきことなのに、一切の危機感を持たずに、働き続けたことも要因と言えますよね(苦笑)。
社会保険は、法人化されている会社の社員なら加入義務があります。
当たり前と言えば当たり前の話なんですが、そんな当たり前のことも知らずに働いていた私は、自業自得と言えるのかもしれません。
定時という概念がない・残業代も出ない
新卒で入社した会社では、始業は10時からと決められていたのですが、定時という概念がありませんでした。
法律的には8時間労働なので、10時出社の場合は19時が就業時間となるのですが、19時を超えても余裕で延々と仕事をしなければなりませんでした。
しかもなぜか、上司に「帰っていいよ」と言われるまで、帰宅を許されなかったという独自ルールがあったので、やる仕事がないにも関わらず、無駄に会社に居残って時間を消費していました。
残業代が出なかったので、働けば働くだけ時給が下がるというブラック企業と言わざるを得ない働き方をしていました。
ホームページに書いてある内容と社風がまったく違った
会社ホームページの採用情報に書いてある内容と、実際の社内の様子がまったく異なっていました。
例えば従業員数なんですが、ホームページには15名と書いてあったのですが、実際に働いている従業員は3名(私は除いて)。
当初は本当に15名ほど働いていたようなんですが、業績悪化(または考え方の違い)で、大量にリストラされた過去があったようなのです。
社長本人から直接聞いたわけではないのですが、過去を知るその他の社員や社外の関係者から、そのような噂を聞いてしまいました。
この話を聞いた段階で危機感を覚えれば良いのですが、なんとなく仕事を「辞めづらい」雰囲気があったので、そのままズルズルと働き続けてしまいました。
結果1年半で、私自身も急にリストラされてしまったんですがね(苦笑)。
それにしても、ホームページだけ見ていると、活気あふれた若者が集うベンチャー企業のように感じたのですが、現状はまったく違いました。
アラフォー世代のおじさまが3人ほどいた、完全なる身内ノリの会社。
新卒当時は20代前半だったので、職場内で友達なんてできるわけもなく、気の許せる存在もいませんでした。
仕事の悩みを相談できる人もいなかったので、常に孤独感を感じ、新卒で社会人経験がない当時の私にとったら本当に辛い経験となりました。
ボーナスなし
正社員でもボーナスが出ない会社は存在するし、ボーナス支給は義務ではないので、仕方のないことかもしれません。
当然、私が務めていた会社でも残業代が出ませんでした。
正社員として働いて、夏の時期・冬の時期にボーナスが支給されている友達を見ていると、本当にうらやましかった!!!
ボーナスで自分の好きなものを買ったり、旅行に行ったり、貯金をしたり・・・。
やはり、同じ働くのならボーナスが支給される会社の方が望ましいです。
昇給・ボーナスなどのお金は、何よりもモチベーション維持にもつながるので、大事な要素だと思います。
「デザイナー志望だったのに」やりたいことと違った
私は美大を経て「デザイナーになりたくて」新卒の就職先を探しました。
私が大好きだった分野のデザインに携われるということで、しかもちょうどアシスタントデザイナーを募集していたので、迷わずその企業に応募しました。
しかし実際に働き始めて気づくのですが、「デザイナーとして学べることがない」と。
実際にデザインを手がけている人は、外注のデザイナーさんで、社内には一人もデザイナーが在籍していません。
なのに、私の肩書きは「アシスタントデザイナー」。
社内にデザイナーが在籍しているのなら学べることも多く、喜んでアシスタント業務をもこなすのですが、実際にはデザインに関して学べることはほとんどありません。
営業事務・電話対応・備品発注・清掃・お茶汲みなど、デザインスキルの向上とはかけ離れた仕事ばかりを任され、たまに振られるデザインの仕事は、外注デザイナーさんの小さな修正のみ。
Illustrator・Photoshopが使えれば誰にでもできる作業内容で、どちらかというとオペレーターに近い働き方をしていました。
見かねた外注デザイナーさんのひとりが、私にデザインについて教えてくれることもありましたが、総体的に見て確実に「デザインを学べる職場ではなかった」という現実でしたね。
完全に私が希望していた職種ではなかったということです。
スポンサーリンク
ブラック企業に新卒入社してしまったのは「自分の無知」が原因だった
- 正社員なのに社会保険に加入してもらえない
- 定時という概念がない・残業代も出ない
- ホームページに書いてある内容と社風がまったく違った
- ボーナスなし
- 「デザイナー志望だったのに」やりたいことと違った
以上の理由から、私は新卒入社した会社選びをミスってしまいました。
すべてにおいて、自分の「無知」さ加減が要因であることも否めません。
会社のホームページや募集要項に記載してあった内容と実情が違ったことに関しては会社側の責任にもなるのですが、もっと早い段階で自分自身も「違和感」に気づけたはずです。
社会保険に関しては、会社の給与明細を確認すればすぐに分かります。
社内の雰囲気・残業状況・仕事内容なども、入社1ヶ月程度で掴めるはずです。
そして、その違和感に気づいたのなら、もっと早い段階で会社を辞めるという決断をすることもできたのですが、新卒で社会人経験のない当時の私にとったら、「仕事を辞める」という決断自体がとても大きな決断でした。
前述通り、会社に気の許せる存在もいなかったので、仕事の相談ができる人もおらず、とてもじゃないけど「辞める」と上司に伝えることなんてできませんでした。
ぶっちゃけ、ビビってたんですよね。
20代前半だった当時の私は、40代前後の男性に対して、怒られるんじゃないかって。
でも、もっと早く退職の意思を伝えて、退職→転職に成功していたら・・・
今とは違ったキャリアを積むことができたんじゃないかとも想像します。
また、最初の段階で新卒で入社する会社を見誤ってしまったのも大きな原因ですね。
入社後だと、辞めたくてもなかなか辞めることができない状況にもなり得るので、最初の段階からきちんと入社する会社を見定めておく必要があるんだと痛感しました。
スポンサーリンク
入社前に「ブラック企業」がどうかを見定める方法
入社前に「ブラック企業」かどうか、「自分に合う会社かどうか」を見定める方法を紹介します。
入社後に「失敗した!」とならないためにも、慎重に就職する会社を選ぶようにしてください。
入社前に会社を見定める方法①「社内を実際に見せてもらう」
面接や企業説明会がある場合は、社内の様子を実際に見せてもらうと良いです。
私が新卒入社した会社は、面接はカフェで行われました。
会社の内情を見せたくなかったのでしょうか。
だって、会社案内には社員数15名と記載されていたのに、実際には3名しかいなかったのですから・・・(苦笑)
入社前の段階で、もし社内の雰囲気や内情を知ることができたら、早い段階で会社の違和感に気づけるはずです。
また、社内の様子を拝見するときは、
「掃除が行き届いているかどうか」
「社内に負のオーラが立ち込めていないか」
「なんとなく嫌な雰囲気を感じないか」
などを、気にして確認するようにしてください。
掃除の有無ですが、単純に薄汚れた職場で働くのはテンションが上がらないし、掃除もはかどらないほど忙しい、職場が汚くても気にならないデリカシーのない社風といった恐れも懸念されます。
また、第六感で「なんとなくこの会社は嫌な雰囲気がする」と感じとった時も、注意が必要です。
この第六感って結構当たったりするんですよ。
直感的なものも感じつつ、その裏付けとなる「嫌な雰囲気の正体」をできる限り探ってみるようにしてください。
入社前に会社を見定める方法②「働いている社員の風貌を確認する」
社内の雰囲気を確認すると同時に、実際にその職場で働いている社員の風貌を確認してみてください。
ソンビのように生気がなく、疲れ切った顔で、服装もクタクタ・・・
という場合は、連日の激務に心身ともに疲弊している証拠なので、注意が必要です。
自分も数ヶ月後、数年後にはそんな風貌になってしまうかもしれません。
また、社員同士で会話をしている時、ギスギスしていないか、雑談が多すぎないか、という点もポイントです。
人間関係に難がある場合も考えられるので、社員同士のコミュニケーションの取り方についても確認しておいた方が良いでしょう。
人間関係の見極めについては、こちらの記事に詳しく記載しています。
こちらもCHECK
人間関係が最悪な職場を事前に見分ける20のチェック項目
続きを見る
入社前に会社を見定める方法③「身近にいる社会人経験のある人に相談する」
新卒の場合、社会人経験に乏しいため、他に比べるものもなく判断材料に困ってしまいます。
なので、身近にいる社会人経験のある人に「就職」に関して、相談してみましょう。
この時の注意点として、できれば自分の年齢から5〜10歳程度離れた年齢の人に相談することです。
自分と年齢が近い人に相談しても、そもそも社会人経験が薄いので、机上の空論になってしまう可能性大。
かと言って年齢が離れすぎた人に相談するのもあまりおすすめできません。
あまりにも年齢が離れている人に相談してしまうと、生きてきた時代が違うので「働くこと」についての本質的な考え方がズレてしまうからです。
(→例えるなら、昔のサラリーマンの考え方だと一つの会社に長く勤め続けることが良いとされてきましたが、今現在の働き方として、それが正義とは限らなくなってきましたよね。)
私自身、就職に際してほとんど誰にも相談をせずに決めてしまったことが、結果的に失敗を生んでしまいました。
他力本願になりすぎるのも良くないのですが、人生の少し先輩に相談することで、物事を客観的に判断することができるので、必ず行っておいた方が良いでしょう。
スポンサーリンク
最後に
新卒時代に、社会に関して無知すぎるが故に、失敗してしまった経験談をご紹介しました。
みなさんも、私のように判断を見誤らないように、慎重に就職先を決めるようにしてください。
その際の最低条件として、
- 社会保険に加入できる
- 残業時間が多くないか
- 残業がある場合は、残業代が支給されるか
- 自分がやりたいこと、伸ばしたいスキルとマッチしているか
- 人間関係は良好に見えるか
この辺は、就職条件として必須でもあるので、シビアに判断するようにしてください。
社内の雰囲気や人間関係に関しては以下の記事でも詳しく解説しているので、参考にしてくださいね。
こちらもCHECK
人間関係が最悪な職場を事前に見分ける20のチェック項目
続きを見る
[box06 title="あわせて読みたい"]
- 【ブラック面接】映像制作会社での面接実技試験に10時間以上費やした
- ある日突然会社から解雇された・・・失業保険ももらえなかった話
- 悪口・噂話が渦巻く女だらけの職場で生き抜ける5つのタイプとは?
- 私が転職により年収200万円→550万円のデザイナーになった経緯を暴露!
[/box06]