一目で伝えたいことを伝えることができるデザインは、情報の受け手側に立った素晴らしいデザインと言えます。
一目で伝えたい情報を伝える手法として、今回は「文字をビジュアル化する」という方法を紹介します。
この一手間加えることで、デザインを「プロっぽく」見やすくすることができるので、ぜひ参考にしてくださいね。
この記事を書いている人
メーカーのインハウスデザイナーを9年経て、現在までフリーランスとして活動。
当サイト運営にあたり70校以上のWebデザインスクールを徹底調査しました!
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内容がサクッと分かる目次
文字をビジュアル化するとは、伝えたい情報を明確にし独立させること
上の化粧品POPをご覧ください。
- 商品イメージ写真
- キャッチコピー
- 商品名(容量)
- 商品説明文
といった内容が盛り込まれているPOPです。
この化粧品は私がこの記事のために作ったPOPであり、架空の化粧品です。
そのため記載されてある商品説明文は、専門性や薬事法などを気にせず文章を作っています。
あくまでも、ビジュアルの見せ方の例として作っただけなのでご了承ください。
例で作った化粧品POPは、スタンダードなデザイン手法なんですが、「文字をビジュアル化」させることでさらにデザインを見やすくすることができます。
文字をビジュアル化するとは、POP内で伝えたい情報を明確に拾い、独立させる(目立たせる)作業のことです。
具体的に解説していきます。
文字をビジュアル化する具体的なやり方
こちらの画像は、文字をビジュアル化してみた例のひとつです。
「無添加」「毛穴レス」「乾燥対策」という文言を商品説明からピックアップして、上部にアイコン配置してみました。
文字をビジュアル化する手順としては、まず商品説明文を読みます。
「無添加」
「毛穴レス」
「乾燥対策」
といったユーザーに伝えたいポイントを選び出し、それを商品説明文から独立させて、目立つように配置します。
「無添加」「毛穴レス」「乾燥対策」を文章から切り離すことによって、この化粧品は何に特化しているのかが、長い商品説明文を読まずともすぐに読み取ることができます。
最初に参照した、文字をビジュアル化していないPOP画像と比べてみてください。
パッと見てどちらが伝えたい情報をすぐにキャッチすることができるかは、一目瞭然ですね。
文章だけの情報をいかに見やすくするかは、デザイナーの腕の見せ所
伝えたい文章のピックアップの仕方は様々なので、クライアントと話し合うと良いでしょう。
また、以下のようにもビジュアル化できます。
商品説明文先頭にある「化粧水、乳液、美容液が入った無添加オールインワンジェル。」
この文言を削除します。
「化粧水」「乳液」「美容液」をビジュアル化して独立させました。
このように、ビジュアル化すべき箇所は何通りも考えられます。
ビジュアル化する魅せ方も様々で、そこがデザイナーの腕の見せどころとなります。
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文字をアイコン化することで、デザインがスッキリする
文字をビジュアル化してみる手法を紹介しましたが、一番メジャーで分かりやすい方法は文字の「アイコン化」。
文字をアイコン化することにより、紙面(画面)全体をスッキリと見せる効果があります。
誰もがそのアイコンを見て何を伝えたいか理解できる場合は、それをアイコンに置き換えてみましょう。
例えば、電話番号やSNSが良い例です。
画像のように、文字の羅列よりはアイコン化した方が、デザインもスッキリして仕上がりもキレイですね。
「文字のアイコン化」を行う場合、注意しなければならないこともあります。
それは「誰もがアイコンの意味を理解できる」を前提としてアイコンに置き換えることです。
電話番号やSNSのアイコンは、ほとんどの人が周知している形でしょう。
しかし、上に挙げた化粧品POPの「無添加」という文字。
いくら自分でがんばって無添加っぽいアイコンを作ったとしても、万人に「無添加である」と理解されるのはほぼ不可能です。
だから、マイナーなもののアイコン化は避けた方が良いです。
また、SNSのアイコンは色やロゴで認識している人がほとんどなので(例:X→黒色、FB→青色、LINE→黄緑色など)、文字で表現するよりもアイコンを配置した方が断然認知されやすいです。
まとめ
文字をビジュアル化するためには、伝えたいことを明確にして、伝えたい文言を独立させます。
アイコン化することにより、デザインをスッキリさせる効果があります。
そうすることで、見る側は長い文章を読まずして、その商品がどうゆう特長なのかを瞬時に理解することができます。
文字のビジュアル化やアイコン化などの魅せ方は様々です。
そこがデザイナーの腕の見せどころとなり、デザイナーの個性や味にもなるので、こだわって作ってみてくださいね。
「スッキリとして見やすい」
「何を伝えたいかすぐにわかる」
このようなデザインは、見る側の立場にたった素晴らしいデザインと言えます。
その一つの手法として、文字のビジュアル化を是非活用してみてくださいね。
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